株価指数先物【寄り前】 国内需給への思惑から押し目待ち狙いのロング対応

市況
2025年3月26日 8時03分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 37820 +240 (+0.63%)

TOPIX先物 2794.0 +19.0 (+0.68%)

シカゴ日経平均先物 37820 +240

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

25日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。トランプ米大統領が4月2日に導入予定の「相互関税」を巡り、多くの国に減免措置を与える可能性に言及するなど柔軟姿勢を示したことが引き続き買いに向かわせた。ただし、3月の米消費者信頼感が92.9と前月(100.1)から低下したほか、今後6カ月の見通しを示す期待指数が12年ぶりの低水準となるなか、トランプ関税によるインフレ再燃への懸念が重荷となった。また、週内に発表を控える2月の米個人消費支出(PCE)物価指数の結果を見極めたいとするムードもあった。

NYダウ構成銘柄では、ウォルト・ディズニー<DIS>、アップル<AAPL>、JPモルガン・チェース<JPM>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>が買われた。半面、メルク<MRK>、ウォルマート<WMT>、アムジェン<AMGN>、プロクター・アンド・ギャンブル<PG>、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>の弱さが目立った。

シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比240円高の3万7820円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比変わらずの3万7580円で始まった後に、3万7780円まで買われた。米国市場の取引開始後にショート優勢となり、3万7540円と下落に転じる場面もみられた。ただし、下へのバイアスは強まらず、終盤にかけてロング優勢の展開が継続。3万7830円まで買われ、3万7820円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。一時下落に転じる場面もみられたが、25日移動平均線(3万7500円)が支持線として機能する形で切り返しており、同水準が支持線として意識されやすいだろう。下値の堅さがみられるなか、押し目待ち狙いのロングが入りやすくなりそうである。

一方で、上値はオプション権利行使価格の3万7875円水準で強弱感が対立しそうであり、まずは3万7500円~3万7875円のレンジを想定する。トランプ政権による相互関税の導入を来週に控えてロングを強めてくる可能性は限られるが、国内の需給面では3月期末に伴う配当再投資による先物買いへの思惑が高まりやすい。権利行使価格の3万7875円を明確に上抜けてくると、ショートカバーを誘う展開がありそうだ。

そのため、スキャルピング中心のトレードを余儀なくされるものの、短期的には戻り待ち狙いのショートスタンスよりも、押し目狙いのロング対応でのエントリーを想定しておきたい。

25日の米VIX指数は17.15(24日は17.48)に低下した。前日に75日線(17.97)を割り込んでいたが、続落し200日線(17.34)を割り込んできた。直近のボトム水準である15.00割れが意識されてくる可能性もあり、トランプ関税の影響は不透明ながらも、リスク選好に向かわせやすいだろう。

昨日のNT倍率は先物中心限月で13.54倍に上昇した。米ハイテク株高の流れを引き継ぐ形から指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型を牽引する形となり、一時13.62倍まで上昇する場面もみられた。ただし、アドバンテスト<6857>[東証P]がマイナスに転じたことで、リバランスの動きは強まりにくい状況だった。同社株が下げ渋る動きをみせれば、NTショートの巻き戻しが意識されてきそうだ。

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