話題株ピックアップ【夕刊】(3):ニチレイ、LeTech、クリアル

注目
2025年3月31日 16時19分

■LeTech <3497>  1,489円  +161 円 (+12.1%)  本日終値

LeTech<3497>が急伸、全体波乱相場の間隙を縫ってカイ気配で水準を切り上げ、異彩を放っている。収益不動産の改修・再販など不動産ソリューションを手掛けている。業績は好調で25年7月期は46%増収、24%営業増益を見込む。そうしたなか、28日取引終了後に同社に対し住友林業<1911>がTOBを実施し、完全子会社化を目指すことを発表した。公開買い付けは2段階で実施し、少数株主などを対象とする第2回の買い付け価格は1500円で28日終値を13%上回る水準となる(買い付け期間は5月27日から6月23日を予定)。これにサヤ寄せする形で株価水準を切り上げている。

■クリアル <2998>  4,145円  +295 円 (+7.7%)  本日終値

クリアル<2998>が後場に急伸。31日午後2時、不動産特定共同事業法3号4号事業の許可申請に関し、金融庁長官と国土交通大臣に対して本申請を実施したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。不動産クラウドファンディング事業の拡大が目的。3号4号事業の許可を取得することで、SPC(特別目的会社)を活用したファンドの組成・運用が可能となり、従来の個人投資家に加え、オフバランスを通じた法人投資家、機関投資家など幅広い投資家の参画が期待できるという。

■じもとホールディングス <7161>  354円  +14 円 (+4.1%)  本日終値

じもとホールディングス<7161>が3日続伸。30日付の日本経済新聞朝刊で、「国が保有する優先株に対し、6月に配当を復活させる調整に入った」と報じられており、好材料視された。記事によると、復配による議決権解消で経営の自立性を確保し、預金者や取引先の信頼を高めるのが狙いという。これに対して会社側は「当社が発表したものではない。配当方針は未定であり、現時点で決定した事実はない」とのコメントを発表している。

■ナイガイ <8013>  265円  +10 円 (+3.9%)  本日終値

ナイガイ<8013>が大幅高で5日ぶりに反発。午前10時20分ごろ、小学館集英社プロダクション(東京都千代田区)とのライセンス契約により、25年秋冬商材から「ポケットモンスター」の靴下を販売すると発表しており、好材料視された。全国の百貨店やオンラインショップ、直営店舗などでの販売を予定している。

■HPCシステムズ <6597>  1,203円  +31 円 (+2.7%)  本日終値

HPCシステムズ<6597>は全体地合悪の間隙を縫って大幅高、5%を超える上昇で1238円まで買われる場面があった。科学技術用ハイパーコンピューターの開発・販売及びソリューション事業を手掛ける。ここ米エヌビディア<NVDA>の開発に向けた積極的な取り組みなどで、世界的に話題性が高まっている量子コンピューター分野でも豊富な知見を有しており、量子化学計算を行うクラウドサービスを展開する。業績も25年6月期は営業41%増益を見込むなど好調、量子コンピューター関連の中ではPERの割安さなどから、中期的な株価の上値余地が意識されている。テクニカル的には75日移動平均線をサポートラインとした底値圏もみ合いが続いていたことで、売り物がこなれている点も強みといえる。

■フェイスネットワーク <3489>  1,885円  +37 円 (+2.0%)  本日終値

フェイスネットワーク<3489>が4日ぶりに反発。前週末28日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を43億円から45億円(前期比2.2倍)へ上方修正したことが好感された。保有する販売用不動産の販売予定時期を翌期に見直したことに伴い売上高は330億円から298億円(同33.7%増)へ下方修正したものの、主力の不動産投資支援事業で金融機関などとの連携強化による紹介顧客を中心に販売が好調に推移するとともに、以前から推進してきた物件価値向上の取り組みが奏功し、計画を上回る粗利益率を確保したことなどが要因としている。同時に、東京都目黒区の共同住宅に関する工事請負契約を締結したと発表した。3月28日に引き渡しを行った土地に、新たに同社が設計及び工事を請け負う契約を締結したもので、工事請負価額は非開示。なお、請負工事売り上げは工事の進捗度に応じて計上される予定であり、今期に帰属する部分については業績予想に織り込み済みとしている。

■フェリシモ <3396>  752円  +11 円 (+1.5%)  本日終値

フェリシモ<3396>がしっかり。午後0時30分ごろ、集計中の25年2月期連結業績について、売上高が従来予想の293億3400万円から294億4900万円(前の期比0.5%減)へ、営業利益が1100万円から7000万円(前の期9億3100万円の赤字)へ、最終利益が7200万円から1億3600万円(同8億5800万円の赤字)に上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。中核事業である定期便事業で2月度の売り上げが好調に推移したことに加えて、為替の変動による差損幅が想定を下回ったことが要因としている。

■グリーンエナ <1436>  2,436円  +33 円 (+1.4%)  本日終値

グリーンエナジー&カンパニー<1436>が続伸。同社は前週末28日の取引終了後、系統用蓄電池システムの一括受注契約を締結したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。徳島県吉野川市の鴨島山路蓄電所で、再生可能エネルギーの発電量変動を調整し、電力系統の安定化を図るために活用される大容量蓄電システムを受注した。契約先は非公表とする。

■サンリン <7486>  654円  +3 円 (+0.5%)  本日終値

サンリン<7486>が急反発し昨年来高値を更新。午前10時30分ごろに、28年3月期に連結経常利益16億円以上(25年3月期予想12億円)、連結ROE(自己資本利益率)5%以上(同3.7%)を目指す中期経営計画を策定したと発表しており、好材料視された。エネルギー関連事業の深化や、食・住を軸とした事業領域の拡大などに取り組むとしている。

●ストップ高銘柄

BTM <5247>  1,399円  +300 円 (+27.3%) ストップ高   本日終値

オーネックス <5987>  2,146円  +400 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値

イオレ <2334>  891円  +150 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値

ZenmuTech <338A>  6,500円  +1,000 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値

レオクラン <7681>  1,066円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

ドリームインキュベータ <4310>  2,740円  -700 円 (-20.4%) ストップ安   本日終値

新光電気工業 <6967>  7,361円  -1,500 円 (-16.9%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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