イーライリリー、EMAの委員会がケサンラの販売を承認しないよう勧告=米国株個別
(NY時間10:20)(日本時間23:20)
イーライリリー<LLY> 803.00(-19.52 -2.37%)
薬品のイーライリリー<LLY>が下落。早期アルツハイマー病治療薬「ケサンラ(一般名ドナネマブ)」について、欧州医薬品庁(EMA)の医薬品委員会(CHMP)は、販売を承認しないよう勧告した。重大な脳内出血のリスクに勝るほどの恩恵はないとしている。同社は、早期アルツハイマー病治療の適応で承認獲得を目指していた。今後、欧州委員会が最終決定を下す。
同社は発表文で「今回の勧告には失望した」とし、再審査を求める方針を示している。
CHMPは脳出血の可能性や脳の浮腫(ふしゅ)を伴う副作用「アミロイド関連画像異常(ARIA)」に言及。ケサンラを投与された患者3人が死亡した点を指摘した。
このニュースにアナリストは「ケサンラに関するCHMPの見解が最終的に変わる可能性もあるが、ARIAの発現率が比較的高いことを踏まえると、レケンビより見込みがかなり低い。このためケサンラがEUで承認されない現実的なリスクがある」と分析している。
ケサンラについては既に米国、日本、英国で承認を取得。レケンビが隔週で投与する必要があるのに対し、ケサンラは月1回で済むため、利便性で有利な可能性がある。
【企業概要】
ヒト用医薬品の発見・開発・製造・販売を手掛け、世界で事業を展開する。糖尿病や、進行性非小細胞肺癌・進行性非扁平上皮癌等の癌、関節リウマチ・尋常性乾癬等の免疫疾患、片頭痛やその他の神経性疾患を含む多様な治療薬を提供するほか、アルツハイマー病・アトピー性皮膚炎やその他の疾患向け治療法の開発を進める。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース