米自動車メーカー、トランプ政権に対し、一部の低価格自動車部品を関税の対象から外すよう働き掛け=米国株個別
(NY時間10:24)(日本時間23:24)
フォード<F> 9.93(-0.11 -1.05%)
GM<GM> 46.67(-0.36 -0.77%)
米自動車メーカーがトランプ政権に対し、一部の低価格の自動車部品を関税の対象から外すよう働き掛けたと伝わっている。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。トランプ政権が輸入自動車と主要部品に課す25%の追加関税発動を今週に控え、自動車メーカー各社が土壇場の努力に動いた。国外から調達する数千単位の部品に関税が適用されれば、業界に壊滅的影響が及ぶ恐れがあると主張しているという。
フォード<F>とGM<GM>、そしてクライスラーの親会社ステランティスの担当者は、ホワイトハウスと商務省、米通商代表部(USTR)の当局者と面会し、一部部品の関税からの除外について協議した。
米自動車メーカーは、電気配線のシース(被覆)のような低付加価値部品の適用除外を求めている。労働集約型のこれらの部品は、メキシコや賃金の低い国・地域で製造される傾向にある。自動車部品に関税が賦課されれば、数十億ドル単位のコスト上昇がレイオフや業績下方修正を招き、トランプ大統領が掲げる国内産業強化の目標と逆行するとメーカー側の担当者は当局者に訴えたと伝えている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース