ダウ平均は反発 トランプ関税待ち テスラが上下動=米国株概況

市況
2025年4月3日 5時32分

NY株式2日(NY時間16:20)(日本時間05:20)

ダウ平均   42225.32(+235.36 +0.56%)

S&P500    5670.97(+37.90 +0.67%)

ナスダック   17601.05(+151.16 +0.87%)

CME日経平均先物 36045(大証終比:+285 +0.79%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。市場は本日のトランプ大統領の関税計画の公表に備える中、序盤は売り先行で始まり、ダウ平均は一時360ドル安まで下げ幅を広げた。しかし、下値での押し目買い意欲も強く、プラス圏に復活。現地時間の夕方にトランプ大統領がホワイトハウスで会見を行う予定で、本日の市場はその発表待ちの雰囲気が広がっていた。

厳しい内容になるのか、それとも緩やかな内容になるのか、市場からも様々なシナリオが出ているが、トランプ大統領の場合、相手の出方次第では、日替わりで変更される点は注意されるところで、あまり早計に判断しないほうが無難かもしれない。なお、EUは即座の報復措置は取らずに、トランプ大統領と協議の意向を示していた。

関税に関する不透明感から、最近の米株式市場のボラティリティは上昇し、先週までの株価指数は過去6週間のうち5週で下落していた。一部からは行き過ぎとの指摘も出ており、今週の米株式市場は下げて始まるものの、終盤にかけて下げを取り戻す展開が続いている。本日もその傾向に沿った展開となった格好。

なお、取引開始前に3月のADP雇用統計が発表され、予想を上回る内容となった。悪天候で弱かった前回の反動が予想以上に出た可能性もありそうだが、数字自体は15.5万人増と強い内容とまでは言えない。

テスラ<TSLA>が上下動。取引開始前に1-3月の販売台数を公表し、33万6681台と2022年以来の低水準となり、予想も大きく下回った。販売台数は13%減少。人気モデルの切り替えとマスクCEOに対する国際的な反発などが背景にある。同社株は急速に下落したが、マスクCEOが近く、トランプ政権の顧問の役割を退くと伝わると一気に買い戻しが強まる展開。

アウトドアスポーツ用品販売のスポーツマンズ・ウエアハウス<SPWH>が決算を受け急伸。既存店売上高が予想を大きく上回ったほか、1株利益が予想外の黒字となった。

金融ソフトウェアのエヌシノ<NCNO>が決算を受け急落。1株利益が予想を下回ったほか、第1四半期、通期の1株利益の見通しが予想を下回った。

ITサービスのTテック<TTEC>が大幅高。創業者でCEOのトゥックマン氏と同氏の関連会社が未保有の株式を1株6.85ドルで買い取ることで協議を行う用意があると伝わった。

住宅金融のロケット・カンパニーズ<RKT>が大幅高。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。目標株価は従来の16ドルで変わらず。

ブラックストーン<BX>が上昇。トランプ大統領はTikTokの米国事業に関して、TikTokアメリカという新会社を設立し、新たな米国の投資家が50%を所有すると伝わったる。報道では、どの投資家が参画するのかは不明としているが、英FT紙は参画する企業にブラックストーン<BX>が含まれると伝えた。ただ、計画はまだ初期段階の暫定的なものだという。

スポーツマンズ・ウエアハウス<SPWH> 1.91(+0.95 +97.93%)

エヌシノ<NCNO> 22.59(-5.53 -19.67%)

Tテック<TTEC> 4.99(+1.72 +52.60%)

ロケット・カンパニーズ<RKT> 13.86(+1.26 +10.00%)

ブラックストーン<BX> 147.66(+4.86 +3.40%)

アップル<AAPL> 223.89(+0.70 +0.31%)

マイクロソフト<MSFT> 382.14(-0.05 -0.01%)

アマゾン<AMZN> 196.01(+3.84 +2.00%)

アルファベットC<GOOG> 158.86(-0.02 -0.01%)

テスラ<TSLA> 282.76(+14.30 +5.33%)

メタ<META> 583.93(-2.07 -0.35%)

AMD<AMD> 102.96(+0.18 +0.18%)

エヌビディア<NVDA> 110.42(+0.27 +0.25%)

イーライリリー<LLY> 818.22(+12.99 +1.61%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.