ダウ先物は4万ドル割れ 本日も大荒れ 中国が報復措置=米国株

市況
2025年4月4日 21時54分

米株価指数先物(6月限)(NY時間08:42)(日本時間21:42)

ダウ先物 39661(-1115.00 -2.73%)

S&P500 5287.00(-145.75 -2.68%)

ナスダック100先物 18147.75(-527.75 -2.83%)

きょうの米株価指数先物市場でダウ先物は1115ドル安となり、4万ドルを一気に割り込んでいる。本日も大荒れの展開になりそうな気配だが、中国がトランプ関税に対する報復措置を発表したことが懸念を加速させている。

中国政府は4月10日から、米国からの輸入品全てに34%の関税を課す。新華社通信が伝えた。トランプ大統領の相互関税と同水準。また、7種類のレアアースの輸出を直ちに制限するとともに、米国とインドからの医療用CT装置X選管に対するアンチダンピング調査を開始。そのほか、米国の2企業からの家禽(かきん)製品の輸入も停止する。

市場では景気の先行き不安がさらに強まっており、リセッション(景気後退)の警戒が高まっている。短期金融市場ではFRBの年内の利下げをさらに強めており、年内5回の利下げを60%以上の確率で織り込む動きが出ている。その場合、6月のFOMC以降、毎回の利下げか、どこかで大幅利下げを実施することを意味する。

なお、先ほど米雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数(NFP)が予想を上回った一方、失業率が上昇したことや、平均時給が予想を下回った。この発表を受けて米株価指数先物は下げ渋る反応を見せているものの、焼石に水のようだ。

テスラ<TSLA>が時間外で続落。同社の第1四半期の納車台数が予想を下回ったことを受けて、アナリストが業績予想を下方修正した。マスクCEOに対する自動車購入者の反発も理由に挙げている。

米大手銀株が本日も時間外で売りが強まっている。前日のKBW銀行株指数は9.9%安と、2023年3月の米地銀危機以来最大の下げ幅を記録した。トランプ関税の影響は海外よりも米国のほうが大きいとの指摘もある中、エコノミストからはリセッション(景気後退)の可能性も指摘されている。

百貨店のノードストロム<JWN>が時間外で下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を従来の25ドルから22ドルに引き下げた。

医療機器のRxサイト<RXST>が時間外で下落。アナリストが投資判断を「売り」に2段階引き下げ、目標株価を従来の36ドルから22ドルに引き下げた。

オンライン人材紹介業のアップワーク<UPWK>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。国際的なエクスポージャーやAIなどのリスクが高まりを指摘している。

(NY時間08:52)(日本時間21:52)時間外

JPモルガン<JPM> 218.48(-10.21 -4.46%)

シティグループ<C> 60.02(-3.03 -4.81%)

バンカメ<BAC> 35.68(-1.54 -4.14%)

ウェルズ・ファーゴ<WFC> 63.34(-2.33 -3.55%)

ゴールドマン<GS> 482.05(-29.18 -5.71%)

モルガン・スタンレー<MS> 102.50(-5.43 -5.03%)

Rxサイト<RXST> 15.69(-0.52 -3.22%)

ノードストロム<JWN> 23.40(-0.56 -2.34%)

アップワーク<UPWK> 11.91(-0.62 -4.95%)

アップル<AAPL> 194.00(-9.19 -4.52%)

マイクロソフト<MSFT> 367.49(-5.62 -1.51%)

アマゾン<AMZN> 168.24(-10.17 -5.70%)

アルファベット<GOOG> 149.01(-3.62 -2.37%)

テスラ<TSLA> 254.15(-13.13 -4.91%)

メタ<META> 507.32(-24.30 -4.57%)

エヌビディア<NVDA> 98.49(-3.31 -3.25%)

AMD<AMD> 90.00(-3.80 -4.05%)

イーライリリー<LLY> 772.00(-17.09 -2.17%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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