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話題株ピックアップ【昼刊】:フジクラ、日製鋼、三菱UFJ

注目
2025年4月8日 11時38分

■フジクラ <5803>  4,293円  +700 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率4位

フジクラ<5803>が急速人気化、満を持してリバウンドに転じ700円高はストップ高となる4293円でカイ気配に張り付いている。前日まで2営業日連続のストップ安を含め3営業日続落し、この間に1760円も水準を切り下げていたが、きょうはその反動から空売り買い戻しや、突っ込み狙いの押し目買いに拍車がかかっている。データセンター関連の有力株として人気化し、株価は昨年2月を起点に約1年間にわたる大相場を形成していた。今年2月13日には7620円の上場来高値をつけたが、その後は米国でAI用半導体やデータセンター関連株が軒並み崩れ足となったことで、同社株もそれに追随して大幅な調整を余儀なくされていた。データセンター投資の減速を背景に今期業績が停滞することへの懸念はあるものの、前日の米国株市場で半導体周辺株が軒並み切り返したことを受け、同社株にも水準訂正を狙った短期資金が集中した格好だ。

■日本製鋼所 <5631>  4,566円  +700 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率7位

日本製鋼所<5631>とシンフォニア テクノロジー<6507>がストップ高の水準に買われた。8日の東京市場では日経平均株価が急反発した。3月26日のザラ場高値3万8220円から4月7日のザラ場安値3万792円まで7400円あまり下落し、特に7日の下落幅は史上3番目の大きさとなるなど、ショック安商状を呈していた。日製鋼をはじめとする防衛関連株も急落を余儀なくされたが、「トランプ2.0」で揺れる世界情勢のなかにあっても、国内では防衛関連予算を増額する流れ自体が変わることは見込みにくく、全体相場の急落が一服した8日に入ると、業績面で盤石な投資対象として押し目待ちの資金が流入したようだ。豊和工業<6203>も一時ストップ高。三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>、IHI<7013>の重工大手3社は10%を超す上昇となっている。

■グッドコムアセット <3475>  1,061円  +146 円 (+16.0%) 一時ストップ高   11:30現在

グッドコムアセット<3475>が急反騰、前日は全体相場が暴落するなかリスク回避の流れに抗せずマイナス圏で引けたが、途中上昇する場面もあるなど強さを発揮していた。きょうは相場環境が改善するなか、一気に上値追いを加速しフシ目の1000円大台ラインを突破、年初来高値に買われた。投資用新築マンションの企画・開発・販売・管理まで一気通貫で手掛け東京23区を中心に「GENOVIA(ジェノヴィア)」ブランドで高水準の需要を獲得している。24年10月期に営業利益が前の期比2.5倍と変貌を、続く25年10月期も営業増益基調を維持する見通し。PER8倍前後で高配当利回りが魅力。直近では福証への重複上場記念優待(デジタルギフト贈呈)を発表したことで注目度を高めた。トランプ関税の影響を受けにくい不動産セクターの成長株として人気に拍車がかかっている。

■めぶきFG <7167>  606.7円  +79.8 円 (+15.2%)  11:30現在

めぶきフィナンシャルグループ<7167>は急反発している。7日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を4500万株(発行済み株数の4.57%)、または230億円としており、取得期間は4月8日から6月20日まで。株主還元の充実並びに資本効率の向上を目的としており、うち2500万株を8日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)により取得するとした。なお、8日朝のToSTNeT-3により、うち2344万8400株を取得している。

■エン・ジャパン <4849>  1,610円  +193 円 (+13.6%)  11:30現在

エン・ジャパン<4849>がカイ気配スタートで急反騰に転じている。実質4月相場入りとなった3月28日以降は上昇した日がなく、前日は9%近い下落に見舞われたが、満を持して切り返す動きとなっている。求人情報サイトの運営及び人材紹介ビジネスを展開する。株主還元に積極的で、株価下落もあって配当利回りは直近で4.9%台と高い。そうしたなか、香港を拠点とするアクティビストファンドのオアシス・マネジメントが7日付で提出した大量保有報告書によると、オアシスのエンジャパン株式保有比率が5.93%と、新たに5%を超えたことが分かった。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としており、株価の先高期待につながっている。

■三菱UFJ <8306>  1,668.5円  +173 円 (+11.6%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が急反発している。7日に米長期金利は4.18%に上昇した。トランプ米政権の関税政策が世界経済に打撃をもたらすとの見方から、質への逃避的な買いが米国債に入り、世界的にも債券価格に上昇圧力(金利に低下圧力)が掛かっていたが、中国が米国債の売却に動いているとの観測が広がった。米金利の低下が一服したことに加え、日米間の関税交渉を巡り、米国側はベッセント財務長官が交渉のテーブルに着くこととなった。通貨安誘導政策に厳しい姿勢を示してきたベッセント氏とあって、日銀が円安是正のために追加利上げに向けて圧力を受けるシナリオも意識されているようだ。これらが銀行株のショートカバーを誘発する形となったとみられている。

■アドバンテスト <6857>  5,595円  +561 円 (+11.1%)  11:30現在

アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連がカイ気配スタートで一斉に切り返す展開となっている。ここにきて下げが加速する状況にあったが、足もとで売り一巡感が出ており、空売り筋の買い戻しや目先リバウンドを狙った押し目買いが入っている。前日の米国株市場ではハイテク株が底堅さを発揮し、特に半導体セクターへのショートカバーが観測された。エヌビディア<NVDA>が朝安から切り返し大陽線を形成したほか、マイクロン・テクノロジー<MU>なども切り返し、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶりに反発した。これを受けて東京市場でも同セクターの主力銘柄を中心にリスクを取る動きが再燃している。もっとも上値では戻り売り圧力も強く、買い一巡後の動きが注目される。

■ウェザーニューズ <4825>  3,210円  +317 円 (+11.0%)  11:30現在

ウェザーニューズ<4825>が急反騰している。7日の取引終了後に25年5月期の連結業績予想について、営業利益を38億円から42億円(前期比28.4%増)へ上方修正したことが好感されている。航海気象事業や陸上気象事業が牽引役となり売上高は計画通りの235億円(同5.7%増)となる見通し。一方の利益面では、AIなどを用いた運営モデルのシステム化の推進が想定より順調に進捗し、特にBtoB事業で運営品質維持に必要な人員数の増加が抑えられたことで利益率が改善する。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年6月~25年2月)決算は、売上高174億2800万円(前年同期比4.6%増)、営業利益31億3700万円(同37.1%増)だった。

■コジマ <7513>  998円  +78 円 (+8.5%)  11:30現在

7日に業績修正を発表。「上期経常を48%上方修正、通期も増額」が好感された。

コジマ <7513> [東証P] が4月7日大引け後(15:30)に業績修正を発表。25年8月期第2四半期累計(24年9月-25年2月)の経常利益(非連結)を従来予想の25億円→36.8億円(前年同期は23.3億円)に47.5%上方修正し、増益率が7.1%増→57.9%増に拡大する見通しとなった。

⇒⇒コジマの詳しい業績推移表を見る

■日本製鉄 <5401>  2,970.5円  +228 円 (+8.3%)  11:30現在

日本製鉄<5401>が急反発している。きょう付の複数のメディアで、トランプ米大統領が7日、日本製鉄による米鉄鋼大手のユナイテッド・ステイツ・スチール<X>買収について、対米外国投資委員会(CFIUS)に再度審査をするよう指示したと報じられており、買収が認められることへの期待から買われているようだ。CFIUSは、買収計画の国家安全保障上のリスクを調べたうえで、日本製鉄の提案が特定のリスクを軽減できるかどうかを45日以内に大統領に報告する。

■フージャース <3284>  1,071円  +80 円 (+8.1%)  11:30現在

フージャースホールディングス<3284>が急反発、8%を超える上昇で4ケタ大台を回復した。前日は全体リスクオフ相場のなか、マドを開けての急落を強いられ一気に800円台まで売り込まれる場面があったが、その後は下値を拾う動きが顕在化し長い下ヒゲ陽線をつけていた。きょうは滞留出来高の希薄な真空地帯を駆け上がり、地相場である1000円台への復帰を果たしている。新築マンション開発を手掛ける独立系ディベロッパーで、収益不動産の開発や、マンションの管理事業などをワンストップで手掛ける。ファミリーや単身者向けのほか、シニア向けでも需要を開拓している。25年3月期売上高は前の期比12%増の970億円と2ケタの伸びを見込み、営業利益も4期連続の増益で19年3月期以来のピーク利益更新が視野に入っている。

■薬王堂ホールディングス <7679>  1,767円  +131 円 (+8.0%)  11:30現在

薬王堂ホールディングス<7679>が8営業日ぶりに反発している。同社は7日取引終了後、26年2月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比4.9%増の57億5000万円としていることや、期末一括配当計画を前期比1円増配の29円としていることが買い手掛かりとなっているようだ。売上高は同10.7%増の1682億円を見込む。基盤となる東北エリアに加えて関東への出店を進めるとともに、データサイエンスや人工知能(AI)活用などの新たな取り組みに積極的に挑戦することで、組織全体の競争力を高めるとしている。また、同時に3月度の月次速報を発表。客数や客単価が増加したことなどから、既存店売上高は前年同月比6.5%増となった。

■アニコムHD <8715>  488円  +30 円 (+6.6%)  11:30現在

アニコム ホールディングス<8715>が大幅高で5日ぶりに反発している。7日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、光通信<9435>グループの光通信とその共同保有者による株式保有割合が5.17%と新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑から買われているようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は3月31日としている。

■松竹 <9601>  12,550円  +770 円 (+6.5%)  11:30現在

松竹<9601>が大幅反発している。7日の取引終了後、集計中の25年2月期連結業績について、売上高が従来予想の824億円から840億円(前の期比1.7%減)へ、営業損益が9億4000万円の赤字から16億円の黒字(同55.4%減)へ、最終損益が18億7000万円の赤字から7億円の赤字(前の期30億1600万円の黒字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。自社配給作品である「劇場版忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」と「366日」がそれぞれ興行収入30億円、25億円と当初の見通しを超えるロングラン大ヒット作品となった影響で、映画館事業における興行収入、映画配給事業における配給収入、プログラムやグッズなどの物販等の売上高が見通しを上回ったことが要因としている。

■アコム <8572>  350.8円  +21 円 (+6.4%)  11:30現在

アコム<8572>が大幅高で8日ぶりに反発している。7日の取引終了後、日本住宅ローン(東京都渋谷区)と業務提携し、日本住宅ローンが提供する個人向け無担保ローンの保証業務の取り扱いを開始すると発表しており、好材料視されている。日本住宅ローンが販売する「MCJフリーローン」の申込者に対して、アコムの個人ローンの与信・審査ノウハウと日本住宅ローンの金融ノウハウを融合することで、顧客の資金ニーズに幅広く答えるという。

■GFA <8783>  410円  +80 円 (+24.2%) ストップ高   11:30現在

を活用した取引戦略を開始すると発表。更に8日朝に、ビットコインのショートポジション決済による営業外収益の計上について公表し、材料視されたようだ。子会社のGFA Capitalにおいて、インプライド・ボラティリティ(IV)に連動する指数のショートとプット・オプション(売る権利)の購入、CFD(差金決済取引)によるロング・ショートのバランス構築を組み合わせた戦略を導入。ボラティリティの変動に強いポジションを構築するとしている。また、4月7日付で再構築したビットコインのショートポジションを全て決済し、36万8841ドル(約5348万円、1ドル=145円換算)の利益を確定。26年3月期第1四半期(4~6月)に営業外収益として計上する。このほか同社は8日に、暗号資産担保型融資サービスを開始すると発表している。

●ストップ高銘柄

データホライゾン <3628>  421円  +80 円 (+23.5%) ストップ高   11:30現在

Sapeet <269A>  2,243円  +400 円 (+21.7%) ストップ高   11:30現在

インスペック <6656>  487円  +80 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在

日本精鉱 <5729>  4,355円  +700 円 (+19.2%) ストップ高   11:30現在

など、34銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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