スター精が下げ転換、第三者割当増資の発表受け希薄化懸念が上値圧迫
スター精密<7718>が下げに転じた。同社は7日の取引終了後、米国に拠点を置き日本企業向け投資に特化するタイヨウ・パシフィック・パートナーズが運営するファンドを割当予定先として、第三者割当増資を実施し、同ファンドが筆頭株主となる見通しだと発表した。新たに1610万8300株を発行する。1株利益の希薄化を警戒した売りが重荷となったようだ。希薄化率は38.93%。払込期日は4月23日から5月30日を予定。発行価額は1株1552円とし、手取り概算で約247億2600万円を調達する。4月21日には自己株式900万株(発行済み株式総数の21.75%に相当)を消却する予定。タイヨウ・パシフィック・パートナーズ側と資本・業務提携をし、企業価値の向上につながる施策の検討や協議を進める。スター精は調達した資金を国内工場のリニューアルやM&Aなどに投じる方針。