航空部品2社が下落 アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ=米国株個別
(NY時間11:02)(日本時間00:02)
ハウメット<HWM> 125.32(-2.15 -1.68%)
ヘクセル<HXL> 52.50(-0.26 -0.49%)
ハウメット<HWM>とヘクセル<HXL>の航空部品2社が下落。アナリストが両銘柄の投資判断を「中立」に引き下げた。世界的な景気減速から、航空宇宙セクターに対してより慎重な見方をしていることが背景。
緩やかな景気後退により、航空機への需要は約3%減少する可能性があると指摘。その場合、アフターマーケットおよびOE販売(純正機器向け販売)への影響はそれぞれ6%、10%減少すると試算している。なお、航空機業界全体での1株利益は平均で5-10%減少するという。
ヘクセルの株価は割安に見えるかもしれないが、営業レバレッジが高い分、おそらく見通しは下方修正される必要があると指摘。一方、ハウメットは相対的に好パフォーマンスを維持しているが、株価は割高に見え、ここからの業績予想の上方修正は難しいだろうと述べている。
なお、GE<GE>、トランスダイム<TDG>、RTX<RTX>といったアフターマーケットに重点を置く企業は、価格決定力や航空会社の保有機材の選択への感応度が低いことから、景気後退シナリオでは選好されるという。
【企業概要】
*ハウメット
米国・欧州などで、航空宇宙・輸送産業向けにエンジニアリングソリューションを提供する。ジェットエンジン部品、航空宇宙用締結システム、機体構造部品、商業輸送用の鍛造アルミニウムホイールなどの製品を提供する。差別化された技術により、より軽量で燃料効率の高い航空機や商用トラックの運用を支援。
*ヘクセル
世界の航空宇宙・防衛やその他の産業向けに、炭素繊維・特殊強化材・ハニカム・接着剤・マイクロ波吸収材料・軽量構造材料等の複合材料を開発・製造・販売する。製品は民間や軍用航空機、宇宙ロケットや人工衛星、および風力タービンブレード・自動車・レクリエーション製品等の様々な最終用途に使用される。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース