アルバートソンズが決算受け下落 通期ガイダンスを嫌気=米国株個別
(NY時間14:44)(日本時間03:44)
アルバートソンズ<ACI> 19.83(-1.74 -8.07%)
スーパーマーケットのアルバートソンズ<ACI>が下落。取引開始前に12-2月期決算(第4四半期)を発表し、既存店売上高および1株利益が予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。26年度通期のガイダンスを嫌気しており、既存店売上高の見通しは予想範囲内だったものの、1株利益およびEBITDAは予想を下回る見通しを示した。
貿易戦争を評価することが難しく、今回のガイダンスには反映させていないと言及。同社は、販売する商品の90%以上を国内で調達しており、トランプ関税による潜在的な打撃は限定的と見ているとしている。
また、「関税による不確実性にもかかわらず、消費者の購買行動に大きな変化は見られていない」とも述べている。「消費者は自炊を増やしたり、何らかの節約の方法を見つけたりして価値を追求し続けている」とも語った。
モリスCOOは「ここ数カ月間に劇的な変化は見られていない」と述べた。彼女は5月にCEOに就任する予定。
同社は、関税の動向を注意深く監視し、課税の複雑な仕組みを理解するためにタスクフォースを設置したことを明らかにしている。同COOは「われわれは関税の影響をそれほど受けていないが、米国で調達された一部の商品は関税の影響を受ける国々から輸入された原材料を使用している」と述べている。また「商品カテゴリーや市場ごとに的を絞った価格設定も行っており、今後も継続する予定だ」とも付け加えた。
(12-2月・第4四半期)
・既存店売上高:2.3%増(予想:1.8%増)
・1株利益(調整後):0.46ドル(予想:0.41ドル)
・売上高:188億ドル 2.7%増(予想:186.4億ドル)
・粗利益率:27.4%(予想:27.6%)
・EBITDA(調整後):8.55億ドル(予想:8.35億ドル)
・総店舗数:2270店(予想:2272店)
(26年度通期見通し)
・既存店売上高:1.5~2.5%増(予想:2.0%増)
・1株利益(調整後):2.03~2.16ドル(予想:2.29ドル) ・EBITDA(調整後):38~39億ドル(予想:40億ドル)
【企業概要】
米国内でAlbertsonsやSafeway、その他のブランドの店舗を運営し、食品および医薬品の小売りを行う。店舗内コーヒーショップ・専用配送センター・製造施設・オンラインプラットフォームも運営し、店舗では、ベーカリー・デリ・花などの付加価値サービスを提供する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース