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ウーバーが決算受け下落 米国への旅行減少でライドシェア事業の成長鈍化=米国株個別

材料
2025年5月7日 23時24分

(NY時間10:23)(日本時間23:23)

ウーバー<UBER> 84.09(-1.74 -2.03%)

配車サービスのウーバー・テクノロジーズ<UBER>が下落。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高、グロスブッキングとも予想を下回った。第2四半期についても予想を下回るグロスブッキングの見通しを示している。

米国への旅行減少がライドシェア事業における成長鈍化に繋がった。ラージャCFOは「米国への入国者数の減少が、1回あたりのグロスブッキングの減少の一因となった」と述べた。また、「ドル高がライドシェア事業に大きな逆風をもたらした」とも述べている。

モビリティ部門の業績不振は、ウーバーのデリバリー部門の予想を上回る結果を相殺するほど深刻。国境での緊張の高まりと貿易戦争の継続により、米国への観光客数が減少しており、同社のような旅行依存型企業にとっては事業縮小に繋がっている。米国でのライドシェア事業は同社の利益の過半数を占める。

コスロシャヒCEOはインタビューで「消費者の弱含みやユーザーがより手頃なサービスへの移行を示す兆候をまだ確認していない」と述べつつも、「米国よりも海外での旅行支出が増加している」と指摘した。また、「それ以外では消費者は依然として堅調だ」とも述べ、主要事業である交通サービスと食品配達サービスは景気後退に比較的強い」と付け加えた。

(1-3月・第1四半期)

・1株利益:0.83ドル(予想:0.51ドル)

・売上高:115.3億ドル、14%増(予想:116.2億ドル)

・グロスブッキング:428.2億ドル 14%増(予想:431.4億ドル)

モビリティ:211.8億ドル、13%増(予想:214.7億ドル)

宅配:203.8億ドル、15%増(予想:202.4億ドル)

貨物:12.6億ドル、1.8%減(予想:12.9億ドル)

・EBITDA(調整後):18.7億ドル(予想:18.4億ドル)

・トリップス(乗車や配達の総数):30.4億回(予想:29.8億回)

・月間プラットフォーム利用者数:1.70億人(予想:1.68億人)

(4-6月・第2四半期見通し)

・グロスブッキング:457.5~472.5億ドル(予想:458.5億ドル)

・EBITDA(調整後):20.2~21.2億ドル(予想:20.5億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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