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メーシーズが決算 優良店に絞った戦略が効果を出し始めた兆候示す 株価は方向感のない展開=米国株個別

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2025年5月28日 23時42分

(NY時間10:37)(日本時間23:37)

メーシーズ<M> 12.03(-0.01 -0.08%)

百貨店のメーシーズ<M>が取引開始前に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、直営ベース既存店売上高が予想ほどの減収を見せなかったほか、1株利益、売上高は予想を上回った。ただ、通期のガイダンスでは1株利益の見通しを下方修正した一方、売上高の見通しは維持した。

同社は声明で「初期および現行の関税、消費裁量支出の鈍化、一段と競争が激しいプロモーション環境などを踏まえ、通期見通しを見直した」としている。

今回の決算は、消費者の景気後退感と関税の変動が続く中、優良店に焦点を絞った戦略が効果を出し始めた兆候を示している。また、既存店売上高は減少したものの、同社の高級ブランドチェーン「ブルームンデールズ」と「ブルーマーキュリー」は増収となった。

輸入品への新たな関税、消費者の選択的支出の鈍化、競合小売業者のプロモーション増加にもかかわらず、通期の売上高の見通しを維持し、目標達成への自信を示した。

スプリングCEOは、業績不振の店舗閉鎖を優先しつつ、ポテンシャルがあると指摘する125の旗艦店に焦点を絞っている。これらの店舗で従業員の増員や商品陳列の刷新など、複数の取り組みを進めている。

ただ、株価は方向感のない展開が見られ、前日付近での推移となっている。

(2-4月・第1四半期)

・直営ベース既存店売上高:2.0%減(予想:4.2%減)

・ライセンス・マーケットプレイス含む既存店売上高:1.2%減

・1株利益(調整後):0.16ドル(予想:0.14ドル)

・売上高:46.0億ドル(予想:44.6億ドル)

・粗利益率:39.2%(予想:39.1%)

・在庫:46.6億ドル(予想:43.6億ドル)

(26年度通期見通し)

・1株利益(調整後):1.60~2.00ドル(従来:2.05~2.25ドル)(予想:1.93ドル)

・売上高:210~214億ドルを維持(予想:210.5億ドル)

・中核事業におけるライセンス・マーケットプレイス含む既存店売上高:2.0%減~横ばいを維持

・ライセンス・マーケットプレイス含む既存店売上高:0.5~2.0%減を維持

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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