ＵＳスチール、取引が期限までに成立の見通しと伝わる＝米国株個別

（NY時間14:46）（日本時間03:46）

ＵＳスチール<X>　53.03（-0.73　-1.35%）

先ほどＵＳスチール<X>に一時的に買いが強まり、プラスに転じる場面が見られた。ブルームバーグが関係者の話として、トランプ政権の政策転換を受けて、日本製鉄によるＵＳスチールの買収取引が期限までに成立する見通しだと伝えたことに反応した模様。

両社は今月中に設定された期限を前に、トランプ政権との間で１４１億ドル規模の統合について最終合意する見通しだという。世界２位の製鉄会社誕生に向けた１年半に及ぶ交渉が終了することになる。

両社と米政府との協議は現在も継続中で、合併合意の期限である１８日までに結論に達する見通しだと伝えている。

取引が成立すれば、日本製鉄がＵＳスチールを所有することになるが、米国側の管理体制も一定程度維持される予定で、本社をピッツバーグに残すことや、米国人による経営陣の維持などの条件が含まれている。

また、合意には米国内での製鉄事業への投資と近代化、さらに少なくとも今後１０年間の雇用保障と高炉稼働能力の維持が盛り込まれる予定。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース