ブラックベリーが決算受け大幅高 通期の見通し上方修正=米国株個別
(NY時間10:19)(日本時間23:19)
ブラックベリー<BB> 5.10(+0.77 +17.78%)
セキュリティを手掛けるカナダのブラックベリー<BB>が大幅高。前日引け後に3-5月期決算(第1四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、フリーキャッシュフロー(FCF)の赤字も予想ほどは膨らまなかった。
ガイダンスも公表し、第2四半期は予想を下回る見通しを示したものの、通期については売上高およびEBITDAの見通しを上方修正した。
アナリストはガイダンスを好意的に見ている。「同社は堅調な業績を発表し、通期ガイダンスを上方修正した。これは、主力の成長ドライバーであるQNXの新たな市場開拓により安定的な成長を回復し、自動車セクターへの過度な依存を軽減できるという自信の表れと見られる」と評した。
(3-5月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.02ドル(予想:0ドル)
・売上高:1.22億ドル 15%減(予想:1.12億ドル)
・粗利益率(調整後):74.6%(予想:75.8%)
・FCF:1890万ドルの赤字(予想:2680万ドルの赤字)
(6-8月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):0~0.01ドル(予想:0.02ドル)
・売上高:1.15~1.25億ドル(予想:1.22億ドル)
セキュアコミュニケーション:5400~5900万ドル
・EBITDA(調整後):800~1400万ドル(予想:1330万ドル)
(26年通期見通し)
・1株利益(調整後):0.08~0.10ドルを維持(予想:0.10ドル)
・売上高:5.08~5.38億ドル(従来:5.04~5.34億ドル)(予想:5.14億ドル)
・EBITDA(調整後):7200~8700万ドル(従来:6900~8400万ドル)(予想:7850万ドル)
【企業概要】
米国内外の政府機関・企業向けに、インテリジェントなセキュリティソフトウェアとサービスを提供する。AIと機械学習を使用して、サイバーセキュリティとデータプライバシー分野で革新的なソリューションを提供するほか、IoT・組み込みソフトウェア分野では、自動車基盤ソフトウェアによりエンドポイントを保護する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース