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伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 8月3日版

市況
2025年8月3日 13時58分

日経平均は3万6855円まで下げる公算か

1. NYダウの下げが一時的なら、週明け後すぐに上昇を開始の公算

図1は、年初からの NYダウの日足です。本年のNYダウは、1月31日に戻り高値4万5054ドルをつけた後、下降を開始して4月7日安値の3万6611ドルまで下げています。

4月7日以降は上昇を開始して、1月末からの下げの大部分を戻す動きとなっています。

4月7日以降の上昇を現在も継続しているなら、7月23日以降の下げは、上昇途中の一時的な調整という見方ができます。

その場合、7月23日以降の下げは、「①5月19日~23日までの下げ幅と同程度の値幅(1488ドル幅)の調整」、「②4月15日~21日までの下げ幅と同程度の値幅(2961ドル幅)の調整」のどちらかだと考えられます。

①の1488ドル幅の調整の場合、下値の目安は7月23日の高値4万5016ドルから1488ドルを引いた地点(4万3528ドル)になります。

8月1日の下げで下値の目安へ到達しているので、週明け後は押し目をつける動きになると考えられます。

8月1日は7月16日安値の4万3758ドルを割り、短期のダブル・トップを完成して、4万3758ドル以下に十分な下げ余地があることを示唆しています。

現状での弱さを示したばかりのため、目先の価格が4万3528ドル前後で押し目をつけて再上昇を開始するには、前週末に示した弱さを払拭する格好で、すぐに上昇を開始する必要があります。

また、5月19日~23日までの調整は、4営業日下げて押し目をつけた後、そこから10営業日目に5月19日高値の4万2842ドルを超える動きとなり、比較的短い期間で押し目をつけて上昇するパターンとなっています。

7月23日以降が①の調整なら、目先はだらだらと下値堅さを確認する作業にならず、すぐに7月31日安値の4万4049ドル以上へ値を戻し、前週末に示した弱さを払拭する反発の動きが表れるはずです。

また、8月中には、7月23日高値の4万5016ドルを超えて、上昇の流れの継続を示す動きになると考えられます。

図1 NYダウ(日足)と今後の展開

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