モデルナが６日続落　開発中ワクチンは株価押し上げ要因との指摘も＝米国株個別

（NY時間15:08）（日本時間04:08）

モデルナ<MRNA>　27.53（-0.08　-0.29%）

モデルナが小幅に６日続落。先週の決算に対するネガティブな反応が本日も続いている。同社は通期の売上高見通しを下方修正していたが、英国向けワクチンの出荷タイミングが２０２６年にずれ込むことを理由に挙げていた。米国での契約および価格交渉はすでに完了しているが、実際の売上は最終市場での需要に依存しており、ガイダンスには一定のリスクが残るとの指摘も出ている。

しかし、アナリストからは、同社が開発中の医薬品の可能性を市場は過小評価している可能性があるとの指摘も出ている。先天性異常を引き起こすウイルスであるＣＭＶに対するワクチンは有望な結果を示しており、メラノーマや膀胱がん、腎臓がんなどのがん治療薬の開発に関する最新情報も今後数年間で発表される見通しだという。

売上高の見通し下方修正は事業の基礎的要因というよりもタイミングによるものである可能性が高く、最近発表された大規模なコスト削減策によって収益性も改善に向かうとも述べていた。同社は全従業員の１０％の人員削減を発表していた。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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