スナップ、決算受け大幅安 広告収入の伸びが減速=米国株個別
(NY時間10:09)(日本時間23:09)
スナップ<SNAP> 7.57(-1.82 -19.43%)
スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が大幅安。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高が予想を若干下回ったほか、EBITDAも予想を下回った。ただ、第3四半期のガイダンスでは予想を上回る売上高見通しを示している。
同社は第2四半期の売上高の伸びについて「広告プラットフォームに関連する問題、ラマダンの時期、軽微な変更の影響など、複数の要因により抑制された」としている。また、「広告主のパフォーマンス向上を目的とした変更が一部の広告キャンペーンで入札価格を大幅に引き下げてしまった」とも述べた。
広告収入の伸びは、第1四半期の9%から第2四半期には3-4%へと減速した。一方、第3四半期の売上高については予想を上回る可能性が高いと予測。また、サブスク事業も成長しており、有料版の「スナップチャット+」は約1600万人の加入者に達したと報告した。
ただ、アナリストからは「同社が第3四半期の売上高の伸びを9%と見込んでいることは、広告プラットフォームの変更や価格面での圧力を踏まえると、主力の広告販売の成長が依然として抑制される可能性が高いことを示唆している」とのコメントも出ていた。
また、「同社はAIや大規模言語モデル(LLM)への投資によって、広告のターゲティングやユーザーのエンゲージメントに大きな効果が現れたとは、まだ言えない状況にある」とも述べている。
(4-6月・第2四半期)
・売上高:13.4億ドル 8.7%増(予想:13.5億ドル)
北米:8.21億ドル(予想:8.13億ドル)
欧州:2.65億ドル(予想:2.49億ドル)
その他:2.59億ドル(予想:2.90億ドル)
・EBITDA(調整後):4130万ドル(予想:4870万ドル)
・1日アクティブユーザー数:4億6900万人(予想:4億6811万人)
・1ユーザー当たり売上高:2.87ドル(予想:2.89ドル)
・FCF:2380万ドル(予想:6570万ドル)
(7-9月・第3四半期見通し)
・売上高:14.8~15.1億ドル(予想:14.8億ドル)
・EBITDA(調整後):1.10~1.35億ドル(予想:1.16億ドル)
・1日アクティブユーザー数:約4億7600万人(予想:4億7643万人)
(通期見通し)
・営業費用(調整後):26.5~27.0億ドルを維持
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース