ルーシッドが決算受け下落　通期の生産台数の見通しを下方修正＝米国株個別

（NY時間10:34）（日本時間23:34）

ルーシッド<LCID>　2.22（-0.20　-8.26%）

電気自動車（ＥＶ）のルーシッド<LCID>が下落。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、売上高が予想を下回ったほか、ＥＢＩＴＤＡの赤字も予想以上に膨らんだ。

また、通期の生産台数の見通しを下方修正している。理由は明かされなかったが、ブサイドＣＦＯは声明で「直近の四半期において厳しいマクロ経済環境に直面していた」と述べていた。

世界の自動車メーカーは現在、トランプ関税によるコスト上昇に直面している。ＥＶメーカーはさらに、米国での燃費規制の緩和に向けた動きによる圧力も受けており、これが他の自動車メーカーに販売している環境規制クレジットの需要を脅かすリスクに繋がっている。テスラ<TSLA>は先月、この動きが自社の売上高と利益を圧迫するとの見通しを示していた。

アナリストは「通期の生産台数の見通し下方修正は、同社が直面する課題を浮き彫りにした。新たな施策を打ち出してはいるものの、需要は依然として掴みどころがない」と述べている。

（４－６月・第２四半期）

・売上高：2.59億ドル　29％増（予想：2.62億ドル）

・１株損益（調整後）：0.24ドルの赤字（予想：0.22ドルの赤字）

・EBITDA（調整後）：6.32億ドルの赤字（予想：6.05億ドルの赤字）

（通期見通し）

・生産台数：1万8000～2万台（従来：約2万台）

【企業概要】

米国・カナダにおいて、電気自動車(EV)・EVパワートレイン・バッテリーシステムを設計・エンジニアリング・構築する。小売販売ネットワークや直接オンライン販売を通じて、消費者に直接車両を販売する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース