金関連株が上昇　トランプ政権が１キロの金地金に関税を課す方針＝米国株個別

（NY時間09:42）（日本時間22:42）

ニューモント<NEM>　70.18（+1.11　+1.61%）

バリック・マイニング<B>　23.40（+0.33　+1.43%）

NY金先物12 月限（COMEX)

1オンス＝3487.10（+33.40　+0.97%）

ニューモント<NEM>やバリック・マイニング<B>など金関連株が上昇。先物市場で金先物が上昇しており、関連株も上昇。トランプ政権が、１キログラムの金地金に関税を課す方針を打ち出したことが材料視されている。米国土安全保障省の税関・国境取締局（ＣＢＰ）は、この種の金地金が関税の適用対象に含まれると明示した。

世界の金市場に新たな混乱が広がり、スイスやその他の主要精錬拠点からの貿易の流れに大きな影響を及ぼす可能性が出てきている。今回の措置は、スイスやロンドン、香港など、主要な金取引、精錬拠点からの世界的な流れを覆しかねず、業界には衝撃が広がっている。そのような中、金先物は過去最高値を更新している。

市場は、今回の措置がすでに発効しているのか、すべての国に適用されるのか、回避手段があるのかを巡り、混乱している。一部では、ＣＢＰの判断ミスの可能性や、法的な異議申し立ての対象になる可能性も指摘されている。

「金地金は各国の中央銀行や準備機関の間で世界中を行き来している。それに関税が課されるなんて、誰も想像していなかった」との指摘も聞かれた。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース