アンダーアーマー、決算受け大幅安 再建計画が足踏みする形=米国株個別
(NY時間11:36)(日本時間00:36)
アンダーアーマー<UAA> 5.24(-1.41 -21.16%)
スポーツ用品のアンダーアーマー<UAA>が大幅安。取引開始前に4-6月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想範囲内となった。ただ、株価は冴えない反応。第2四半期の売上高見通しが予想以上の減収見通しを示したことが嫌気されている模様。1株利益の見通しも予想を下回った。これまで進んでいた再建計画が足踏みする形となっている。
トランプ関税や消費者の慎重姿勢が企業活動を難しくしており、昨年から再建策を進めている同社もその影響を受けている。関税の影響で粗利益率が縮小する見通しで、経営再建の障害となっている。同社は今年度のコスト増が約1億ドルに上ると想定しており、選択的な値上げなどで影響を抑える方針。プランクCEOは「理想的な状況ではないし、望んでいることでもない」と述べた。
アナリストは反転の見通しについて、依然として限定的であるとし、ブランド固有の課題、不安定なマクロ環境、関税の逆風、厳しいカテゴリ競争を理由に、現在の株価水準であっても慎重姿勢を示している。
(4-6月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.02ドル(予想:0.02ドル)
・売上高:11.3億ドル 4.2%減(予想:11.3億ドル)
アパレル:7.47億ドル(予想:7.36億ドル)
ライセンス:0.24億ドル(予想:0.23億ドル)
フットウェア:2.66億ドル(予想:2.92億ドル)
北米:6.70億ドル(予想:6.72億ドル)
アジア太平洋:1.63億ドル(予想:1.56億ドル)
EMEA:2.49億ドル(予想:2.45億ドル)
中南米:0.55億ドル(予想:0.58億ドル)
・営業利益(調整後):0.24億ドル(予想:0.21億ドル)
・在庫:11.4億ドル(予想:11.0億ドル)
(7-9月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.01~0.02ドル(予想:0.26ドル)
・売上高:6~7%減(予想:3%減)
北米:10%台前半の減少
EMEA:1桁台後半の増加
アジア太平洋:10%台前半の減少
・粗利益率:3.40~3.60%減
・営業利益(調整後):0.30~0.40億ドル
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース