アダプティブが下落 ジェネンテックとの共同開発の契約終了=米国株個別
(NY時間15:21)(日本時間04:21)
アダプティブ<ADPT> 12.45(-0.59 -4.52%)
バイオ医薬品のアダプティブ・バイオ<ADPT>が下落。ジェネンテックが特定のがん細胞治療製品の共同開発の契約終了に合意したことが嫌気されている。両社は契約に基づく活動を順次縮小し、アダプティブはがん領域における細胞治療に関する、特定の相手とのみ取引することを約束する排他義務から解放される。また、現金対価の残余償却分として3370万ドルの非現金収益を計上する予定。
同社は今後も自己免疫疾患向けの主力T細胞除去プログラムに関する前臨床データパッケージの開発に注力する方針を示し、2025年の免疫医療事業での現金喪失を2500万-3000万ドルに抑制する目標の達成を改めて強調した。
アナリストは 「確かにネガティブな見出しではあるが、将来のマイルストーンの可能性も消えたが、ジェネンテック社の進展が極めて遅く、アダプティブ経営陣は細胞治療プログラムを自らコントロールすることに非常に前向きだ。また、デジタルTCRマップの機会についても楽観的だ」とコメントしている。
【企業概要】
適応免疫システムに着目した生物学をもとに、診断・治療薬を開発する。独自技術のimmunoSEQを研究・開発の基盤とし、特定の血液癌患者における微小残存病変(MRD)の検出・モニタリングの臨床診断製品であるclonoSEQを持つ。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース