<マ-ケット日報> 2025年9月4日
4日の市場は日経平均が2日ぶりに大幅反発。終値は前日比641円高の4万2580円だった。前日の米ハイテク株の上昇を受けて開始から4万2000円台を回復。売り方の買い戻しもあって上げ幅はみるみる600円を超えて行った。ようやく反発らしい反発を見せたことで目先的な底打ち感が出てきている。株価水準としては今週で一番の高値を出しており、日経平均はトピックスより一足先に底値圏離脱の動きに入ったといえそうだ。
昨日の米国市場は長期金利の先高観からダウ平均は小幅ながらも3日続落した。裁判所がトランプ関税を違憲と判断した影響で将来的な関税収入が減るとの懸念から長期金利が高値を維持。この日発表した7月の雇用動態調査が軟調だったため金利は上がりこそしなかったが、依然として財政に対する不透明感が続いており株式市場を圧迫している。一方、裁判でクロームの売却を回避できたアルファベットが大幅高となって最高値更新。ナスダック指数も3日ぶりに反発している。
さて、東京市場は日経平均が下値支持線である25日移動平均線(4万2243円)からの反発を見せて上昇基調を概ね維持。もともとトピックスは同線を上回っているため全体としても基調は引き続き安定している。下値が固まってきたので明日ではないにしても、そろそろ週明けくらいから上昇基調を強めてもおかしくはない状態だ。米国株次第だがあちらが上がれば日本株のトレンドも明確になってこよう。(ストック・データバンク 編集部)