ディズニー、米CATVとの契約急ぐ 傘下ESPNネット版視聴で 株価は小幅高=米国株個別
(NY時間10:32)(日本時間23:32)
ディズニー<DIS> 118.17(+0.26 +0.22%)
ディズニー<DIS>傘下のスポーツ専門局ESPNがネット版を導入してから3週間が経つが、CATV各社との契約を急いでいる。CATV契約者が新サービスの番組を全て視聴できるようにするためだ。ブルームバーグが伝えた。
8月21日に鳴り物入りでスタートした新サービスのESPNアプリでは、同局の番組に加えて追加コンテンツも提供。CATV契約者は追加料金なしで利用でき、他の視聴者には月額30ドルで提供される。
だが現状では、CATV契約者の約半数しか全番組を視聴できず、新サービスに含まれるはずのESPNプラスの試合や番組も見られない。
ESPN加入者は6600万人に上るが、その多くが完全な視聴環境を得られていない。対象には大手CATV会社も含まれ、コムキャストやユーチューブTV、ディッシュ、アルティスUSAの契約者はESPNのオンライン独占番組を見ることができずにいるという。例えば、8月23日に配信された米プロフットボールNFLの5試合も視聴できなかった。
アナリストは9月2日のレポートで「ESPNアプリで配信されたNFLプレシーズン試合を見るには、二重負担となる月額30ドルの追加料金を支払うしかなかった」と指摘した。ディズニーは年末までに大半のCATV事業者と契約を結ぶ見通しだとしている。株価は小幅高。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース