ジェイビル、好決算も下落　ＡＩ関連での利益圧迫を嫌気＝米国株個別

（NY時間14:43）（日本時間03:43）

ジェイビル<JBL>　211.01（-14.28　-6.34%）

電子機器のジェイビル<JBL>が下落。取引開始前に６－８月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、予想を上回る見通しを示している。ただ、株価は下落。ＡＩ関連のインテリジェント・インフラストラクチャ部門で利益圧迫が見られることが嫌気されている模様。

アナリストは「ヘッドラインの数字は強く見えるが、インテリジェント・インフラストラクチャ部門の利益が予想を下回ったこと、そして２６年度のガイダンスが予想を僅かに上回る程度に留まったことを考えると、総合的にはネガティブな決算だと見ている」と述べた。

また、「今週はマイクロン<MU>が好決算でも株価が上昇できなかった状況を考えると、今回の発表で同社株が上昇するのは難しい」とも指摘した。

さらに「ＡＩハードウェアのサプライチェーン全体で同様の現象が起きているとし、売上は伸びている一方で利益が圧迫されている」とも分析している。

（６－８月・第４四半期）

・１株利益：3.29ドル（予想：2.92ドル）

・売上高：82.5億ドル（予想：75.9億ドル）

・営業利益：5.19億ドル（予想：4.63億ドル）

（９－１１月・第１四半期見通し）

・１株利益：2.47～2.87ドル（予想：2.40ドル）

・売上高：77～83億ドル（予想：75.2億ドル）

・営業利益：4.00～4.60億ドル（予想：3.90億ドル）

（２６年度通期見通し）

・１株利益：11.00ドル（予想：10.83ドル）

・売上高：313億ドル（予想：309.6億ドル）

・FCF（調整後）：13億ドル以上

【企業概要】

自動車・輸送・コネクテッドデバイス・ヘルスケア・モビリティ・5G・クラウド・デジタル印刷・小売を含む様々な業界や最終市場の企業に、包括的な電子機器の設計・製造・製品管理サービスを提供する。顧客の製造コスト削減、サプライチェーン管理改善、在庫の陳腐化抑制、輸送コスト削減などを支援する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース