このあと8月の米求人件数 前回から若干の反転が見込まれる
*米求人件数(8月)23:00
予想 720.0万人 前回 718.1万人
このあと日本時間23時に8月の米求人件数が発表される。予想は720万人と前回から若干の反転が見込まれているが、下降トレンドの流れは継続が予想されている。目先は700万人が1つのメドとなっている模様。
前回7月分は10カ月ぶりの低水準となっていたが、米政権の政策に不透明感が広がる中で、労働需要が徐々に冷え込んでいることが示唆されている。これまで雇用を牽引してきたヘルスケアが落ち込んでいた。
現状の米労働市場は「解雇もないが採用もない」と表現されている中、労働需要の減速が鮮明になっており、7月に失業者1人当たりの求人倍率は0.99と2021年4月以来の1.0を下回った。今回8月はさらに0.97まで低下すると見られている。
求人がやや少なくなり、オファー獲得が難しくなったと感じる人が増加している。結果的に転職を控える動きが強まり、離職率も低下の可能性が高いと見られている模様。
エコノミストの間では市場のコンセンサス以上にネガティブな見方も少なくなく、予想を下回る可能性も留意される。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース