フェルミが反落　前日に上場し好スタートも本日は戻り売り＝米国株個別

（NY時間09:56）（日本時間22:56）

フェルミ<FRMI>　31.30（-1.23　-3.78%）

データセンターの不動産投資信託（ＲＥＩＴ）を手掛けるフェルミ<FRMI>が反落。同社は前日にナスダックに上場し、ＩＰＯ価格２１ドルに対して３２．５３ドルで取引を終え、好スタートを切った。本日は戻り売りに押されている。

ＡＩ・クラウド普及で需要急増中のデータセンターを保有・運営するＲＥＩＴという点で同社は注目を集めている。短期筋だけでなく長期運用のファンドも多く配分を受けたことから、安定株主比率の高さもポジティブ材料とされるようだ。

ただ、業績はまだ乏しく、期待先行で評価が膨らんでいる。設立から半年で約６４０万ドルの赤字を抱える中での上場で、今後の運営キャッシュフローや設備投資計画の実行力が課題となる。なお、今回のＩＰＯで６．８２億ドルを調達した。

【企業概要】

次世代のAI需要に対応するエネルギーソリューションの提供を目指し、テキサス州のエネルギー・データセンター開発プロジェクトの長期リース契約に基づく所有権を有する不動産投資信託。世界で最も大規模なデータ処理を必要とする企業に対し、ギガワット規模の安定した電力供給を可能にする、次世代電力網の開発に取り組む。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース