ペプシコが決算受け上昇 北米の飲料部門が約2年ぶりの高い伸び エリオットとも協議を進める=米国株個別
(NY時間14:25)(日本時間03:25)
ペプシコ<PEP> 143.71(+4.87 +3.51%)
ペプシコ<PEP>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期ガイダンスも公表し、従来見通しを維持した。北米の飲料部門の売上高が2%増と、約2年ぶりの高い伸びを記録。
同社はコスト削減と製品ポートフォリオの再編に取り組んでおり、同時にアクティビスト(物言う株主)のエリオットとの協議も進めていると発表。ラグアルタCEOはアナリスト向け会見で、「エリオットの幹部とこれまで数回会合を持ち、建設的な話し合いを行った」と述べた。ただし、お互いにもう少し理解を深める必要がある領域がいくつかあるとし、今後数週間から数カ月にかけて協議を継続する見通しを示した。
同CEOはまた、「消費者の嗜好に合わせた高たんぱく・クリーンラベル(原材料を減らした自然志向)製品への転換を急速に進めている」と述べた。なお、同社はコールフィールドCFOが退任し、シュミット氏が11月10日付で次期CFOに就任する人事も発表した。
(7-9月・第3四半期)
・コア1株利益:2.29ドル(予想:2.27ドル)
・売上高:239.4億ドル 2.7%増(予想:238.5億ドル)
北米:65.3億ドル(予想:65.1億ドル)
中南米:26.6億ドル(予想:26.2億ドル)
欧州・中東・アフリカ:50.2億ドル(予想:50.6億ドル)
国際飲料:12.9億ドル(予想:13.4億ドル)
北米飲料:73.3億ドル(予想:72.5億ドル)
アジア太平洋:11.2億ドル(予想:10.9億ドル)
・営業利益:35.7億ドル(予想:41.1億ドル)
・既存事業売上高:1.3%増(予想:2.1%増)
北米飲料:2.0%増(予想:0.8%増)
国際飲料:1.0%減
北米食品:3.0%減
中南米:4.0%増
欧州・中東・アフリカ:5.5%増
(通期見通し)
・コア1株利益:前年並みを維持
・既存事業売上高:1桁台前半の増加を維持
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース