ＧＭ、ＥＶ絡みで１６億ドルの特別損失計上へ　株価はプラスに転じる＝米国株個別

（NY時間10:22）（日本時間23:22）

ＧＭ<GM>　56.08（+0.46　+0.83%）

ＧＭ<GM>が取引開始前に、電気自動車（ＥＶ）生産計画の変更に関連して１６億ドルの特別損失を計上すると伝わった。米証券取引委員会（ＳＥＣ）への提出文書で明らかとなった。損失のうちの１２億ドルはＥＶ生産能力の調整による減損損失など非現金流出が占める。残りは、ＥＶ投資に関連した契約解除や商業的清算などで、こちらは現金流出を伴うという。

トランプ大統領の政策で米自動車市場が不透明性に包まれる中で、自動車各社はＥＶの投資や生産の再調整を進めている。トランプ政権は９月末にＥＶ向けの税額控除を廃止し、燃費基準や排ガス規制も事実上撤廃した。これを受けて各社は、利益率の高いガソリン車の販売を優先し、ＥＶの生産を抑制する動きを強めている。

同社は提出文書の中で「ＥＶ購入の税制優遇措置の終了や、排ガス規制の緩和といった最近の米政府の政策変更を受け、ＥＶの普及は鈍化すると見ている」と説明した。

ただ、株価は下げて始まったものの、売りが一巡すると上げに転じている。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース