コルゲート・パルモリーブ、パフォーマンス改善の可能性　バロンズ紙　株価は軟調＝米国株個別

（NY時間10:10）（日本時間23:10）

コルゲート・パルモリーブ<CL>　78.95（-0.17　-0.21%）

歯磨き粉のコルゲート・パルモリーブ<CL>は、強固なグローバル展開と安定した配当、そして新興国市場での成長余地を背景に、パフォーマンスが改善する可能性があると、バロンズ紙が週末のコラムで報じた。

同社株はここ１年で２０％余り下落し、売上高の伸びは約２％に鈍化した。強気派は２０２６年までに年率３－５％に伸びが回復すると予想しており、２６年の予想１株利益に基づく株価収益率（ＰＥＲ）の２０倍というのは「妥当な水準に見える」と分析している。オーラルケア事業での圧倒的な優位性と拡大するペットフード事業が、今後の業績を押し上げる見通しだとも述べている。

同社の売上高の約半分は、中南米やインドなどの新興国市場が占める。こうした地域では、所得水準の上昇や衛生意識の高まりで長期的な成長の可能性が見込める。

米大手銀のアナリストは「人口動態や高級化志向の追い風がある」とし、同社は「こうした市場に数十年に渡って深く根を下ろしてきた」と述べた。

【企業概要】

米国内外において、口腔ケア商品・日用品・ペットフードを開発・製造・販売する。オーラルケア、パーソナルケア、ホームケア、ペットの栄養に重点を置き、歯磨き粉・歯ブラシ・液体ハンドソープのほか、食器洗い洗剤・犬猫用ペットフードを取り扱う。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース