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テスラ、決算受け時間外で下落 販売台数は過去最高もコスト上昇が響く=米国株個別

材料
2025年10月23日 5時56分

(NY時間16:55)(日本時間05:55)時間外

テスラ<TSLA> 430.60(-8.37 -1.91%)

テスラ<TSLA>が引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、1株利益は予想を下回った。フリーキャッシュフロー(FCF)は予想を大きく上回っている。株価は時間外で下落。

電気自動車(EV)の販売台数は過去最高を記録したものの、連邦政府の政策転換とコスト上昇が響いた。これは、同社が変化する米政策やコスト上昇圧力に直面していることを示している。販売台数は9月30日に期限切れとなったEV購入向けの税控除(7500ドル)を利用しようとする顧客が駆け込んだことによる一時的な押し上げだった。

同社は前四半期と同様に「変化する世界貿易・財政政策が自社事業に与える影響を測定するのは難しい」と繰り返し述べた。業績がマクロ経済環境の動向や自動運転化の加速・主要製品の生産拡大スピードに左右されるとの認識を示している。また、貿易・関税・財政政策の変化による短期的な不透明感が依然として残ると警告する一方、ロボティクスなど将来の新規事業分野に投資を継続している。

一方、排出権取引による売上高は4億1700万ドルで、前四半期から僅かに減少。トランプ政権下での政策変更により、排出権需要は減少しており、同社もその縮小を見込んでいた。

今回の決算ではロボタクシー事業などの主要分野に関するアップデートは限定的だった。また、サンフランシスコ湾岸地域で運営しているライドシェア事業についても、完全自動運転化の時期に関する新たな情報は示されなかった。

(7-9月・第3四半期)

・1株利益(調整後):0.50ドル(予想:0.54ドル)

・売上高:281.0億ドル 12%増(予想:263.6億ドル)

・自動車部門の粗利益率(排出権取引除く)は15.4%

・粗利益率:18.0%(予想:17.2%)

・営業利益:16.2億ドル(予想:16.5億ドル)

・FCF:39.9億ドル(予想:12.5億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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