モデルナが下落 ワクチンの臨床試験で主要評価項目を達成できず=米国株個別
(NY時間10:03)(日本時間23:03)
モデルナ<MRNA> 26.03(-0.82 -3.05%)
モデルナ<MRNA>が下落。先天性欠損の主な原因となるサイトメガロウイルス(CMV)感染を防ぐワクチンの臨床試験で、主要評価項目を達成できなかったと発表した。臨床試験では、妊娠可能年齢の女性におけるCMV感染の予防という主要目的を達成できなかった。mRNAワクチンの有効性は6-23%の範囲に留まり、目標水準を大きく下回った。同社はワクチンの開発を中止するとしている。
今回の結果は同社にとって痛手。同社は新型コロナワクチンの販売減少や、RSウイルス(呼吸器合胞体ウイルス)ワクチンの低調な売上を受け、mRNA技術の新たな用途を見出す必要に迫られている。
なお、同社は骨髄移植患者向けのCMVワクチンの開発は継続するとしており、今回の失敗は同社の業績見通しには影響しないと述べている。
CMV感染は新生児200人に1人の割合で発生し、難聴や発達遅延、視力障害を引き起こす可能性がある。感染した乳児の約20%が一生涯続く健康問題を抱える疾患。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース