水道事業会社がＭ＆Ａ　約４００億ドル規模の企業が誕生へ＝米国株個別

（NY時間09:57）（日本時間22:57）

アメリカン・ウォーター<AWK>　136.60（-4.99　-3.52%）

エッセンシャル・ユーティリティーズ<WTRG>　40.96（-0.26　-0.62%）

水道事業のアメリカン・ウォーター・ワークス<AWK>がエッセンシャル・ユーティリティーズ<WTRG>を買収することで合意した。全て株式交換で実施され、約４００億ドル規模の水道事業会社が誕生する見通し。両社の取締役会はこの取引を全会一致で承認した。

エッセンシャル・ユーティリティーズの株主は、保有する１株につきアメリカン・ウォーターの０．３０５株を受け取る。

アメリカン・ウォーターのグリフィスＣＥＯは「統合後の新会社は事業規模と地理的な展開を１７州へ拡大し、重要な水道・下水インフラへの継続的投資を可能にする」と述べた。グリフィスＣＥＯが統合後のＣＥＯに就任し、エッセンシャルのフランクリンＣＥＯは取締役会の副会長を務める予定。

取引は２０２７年１四半期末までに完了したい意向で、完了後はアメリカン・ウォーターが非水道・非下水関連事業の戦略的選択肢を検討する方針だとしている。

【企業概要】

＊エッセンシャル・ユーティリティーズ

米国ペンシルベニア州・オハイオ州などにおいて、住宅のほか商工業の顧客向けに上下水道サービスと天然ガス供給サービスを展開する。また、公共事業としての上下水道施設の運営・保守も請負う。

＊アメリカン・ウォーター・ワークス

米国の個人・企業・地方自治体等向けに、水道施設・下水処理施設を運営する。住宅・商業施設・公共施設・消防施設・再販業者などに上下水道サービスを提供するほか、軍事施設の米国政府および地方自治体への上下水道サービス事業も運営する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース