カーターズが上昇　第４四半期の既存店売上高が順調な滑り出しとの発表で安心感＝米国株個別

（NY時間14:29）（日本時間03:29）

カーターズ<CRI>　33.46（+1.11　+3.43%）

幼児向けのアパレルのカーターズ<CRI>が上昇。取引開始前に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、売上高は予想を下回ったものの、１株利益は予想を上回った。

パラディーニＣＥＯは声明で「第３四半期は、米小売事業における需要改善を反映し、２四半期連続で既存店売上高と価格の改善を達成した」と述べた。ただし、「高関税による製品コストの上昇や新規投資が利益を大きく圧迫した」とも説明した。

同社株は発表直後に一時下落したものの、上昇に転じている。同社は決算説明会で、第３四半期の売上高は予想を下回ったものの、第４四半期の既存店売上高が順調な滑り出しとなっていると発表したことで安心感が広がっている。米国内小売部門の四半期累計既存店売上高は約７％増だと発表した。また、１０月累計の販売価格は１桁台後半の伸びを示しているとも付け加えている。

また、年末までにオフィス勤務の人員を約１５％削減し、閉店予定店舗数を増やす計画も明らかにした。

（７－９月・第３四半期）

・１株利益（調整後）：0.74ドル（予想：0.64ドル）

・売上高：7.58億ドル（予想：7.68億ドル）

米国小売：3.62億ドル（予想：3.56億ドル）

米国卸売：2.84億ドル（予想：2.99億ドル）

海外：1.12億ドル（予想：1.09億ドル）

・営業利益（調整後）：3.94億ドル（予想：3.77億ドル）

【企業概要】

主に米国・カナダ・メキシコで、Carter'sやOshKosh B'goshなどのブランドで、乳児および幼児向けのアパレルをデザインし、販売する。自社運営店舗・eコマース・大手百貨店・全国チェーン・専門小売店を通じて販売する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース