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伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 11月3日版

市況
2025年11月3日 10時00分

日経平均は上値の限界を確認する動きへ入っている

1. 11月に上げやすいNYダウが同月下げる場合

図1は、 NYダウの11月の値動きを示しています。数値は左から順番に、1990年から2024年までの期間の「11月の4本値」、「月足が陽線引けした年が〇、陰線引けした年が●」、「陽線引けした年の上ヒゲ(高値-終値)、下ヒゲ(始値-安値)、実体(終値-始値)の長さ」、「陰線引けした年の上ヒゲ(高値?始値)、下ヒゲ(終値?安値)、実体(始値-終値)の長さ」、「月足が陰線引けした年の11月の最高値をつけた日と、月初からの営業日」になります。

NYダウは新年度の始まりとなる10月頃に押し目をつけて、翌年へ向けた上昇の流れへ入ることが多く、11月が上げやすい時期となっています。

図1では35年中、26回(月足が陽線引けする確率は74%)、11月に価格が上昇していることがわかります。

35年中、9回しかない月足が陰線引けしている年には、「11月が月初から下げの流れを作る」というはっきりとした特徴があります。

1991年、1994年、2007年は、11月の初日の高値が11月の最高値となって下降を開始しています。

2008年は、2営業日目に最高値をつけています。

2000年、2003年、2012年は4営業日、5営業日目に最高値をつけていますが、月初の高値を若干だけ上回った地点が最高値となって、下降を開始しています。

2021年は、10月下旬の上昇の流れを継続する格好で月初に連続して上げた後、上値を抑えられる動きとなっています。

図1 NYダウの11月の値動き

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図2は、NYダウの日足です。10月14日以降、NYダウは上昇の流れを作っていましたが、10月28日以降、4万8000ドルを試す過程で上ヒゲの長い線が連続して現れて、4万8000ドルが抵抗になっていることを示唆しています。

10月14日以降の上昇パターンを継続するなら、10月21日~22日の陰線1本の調整場面と同程度の値幅となる10月31日安値の4万7347ドルが押し目になって、週明け後は10月29日高値の4万8040ドル以上を目指す動きになる公算です。

前述した11月の特徴を考慮すると、11月の月足が陰線引けして値幅の伴った下げの流れを作る場合、4万8040ドルが戻り高値になって、11月が月初から下降を開始すると考えられます。

4万8040ドルが戻り高値となって、しばし調整の流れへ入るか、上昇継続となるかは、週明け後に10月31日安値の4万7347ドルを割るか、10月29日高値の4万8040ドルを超えるかによって見えてきます。

図2 NYダウ(日足)と目先の展開

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