ボストン・サイエンティフィック、AI過熱相場の代替投資先に=米国株個別
(NY時間10:42)(日本時間00:42)
ボストン・サイエンティフィック<BSX> 98.42(-2.30 -2.28%)
バロンズ誌が週末のコラムで、医療機器のボストン・サイエンティフィック<BSX>を、過熱するAI銘柄に慎重になる投資家にとって有望な代替銘柄だと報じた。同社は心疾患治療分野での技術革新と戦略的買収を背景に、堅調な業績と市場シェアの拡大を続けているという。
同社の心血管部門は、心臓内留置デバイス「ウォッチマン」シリーズがけん引役となり、2桁成長を実現。アナリストは来年の売上高が13%増加すると予想しており、来年に予定されている臨床試験の好結果が株価をさらに押し上げる可能性があると指摘している。
同社はまた、アクソニクスやエルチアのバイオエンベロープ事業といった、的を絞った買収戦略により、心疾患・泌尿器分野の製品ラインを拡充。これにより、長期的な成長ポテンシャルと製品競争力を強化しているとも指摘。
アナリスト予想によると、2026年の売上高見通しは234億ドルに達する見込みで、1株利益の年平均成長率は最大20%に達する可能性があるとしている。
AI関連銘柄の熱狂とは対照的に、比較的割安なバリュエーションと安定した業績成長が、同社を中長期投資の有力候補にしているという。
ただ、本日は株価は売りが優勢となっている。
【企業概要】
複雑な心臓血管、呼吸器、消化器、腫瘍、神経、泌尿器の疾患や症状の診断と治療のための医療機器を開発・製造・提供する。内視鏡手術用の止血クリップ、胆道閉塞解消のためのステントシステムや、尿管ステント・カテーテル等の結石管理用製品、および超音波画像診断システム、大動脈弁システム等を提供。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース