ヒムズ&ハーズが上昇 ノボとの提携交渉を明らかに=米国株個別
(NY時間10:07)(日本時間00:07)
ヒムズ&ハーズ<HIMS> 47.56(+3.17 +7.14%)
減量薬の調剤版を販売するテレヘルスのヒムズ&ハーズ・ヘルス<HIMS>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、EBITDAも予想を上回った。ただ、ガイダンスでは通期のEBITDAの見通しのレンジを縮小するに留めていた。
株価は一旦時間外でネガティブな反応を示していたが、その後、買い戻しが膨らんでいる。ノボノルディスクとの提携交渉を進め、同社の新しい肥満治療薬(経口薬)を自社のオンライン診療プラットフォーム上で販売する計画を検討していると発表したことが買い手掛かり。
アナリストは、「両社の提携が実現すれば、同社にとって収益成長の滑走路が広がる可能性がある」と評価。
なお、同社とノボはかつては提携関係にあったが、ノボがヒムズに対し「ウィゴヴィ」の調剤版を誤解を招く形で販売したと非難し、今年6月に関係を解消していた。
ヒムズは当初、ノボやイーライリリー<LLY>の注射薬が品薄だった際に、代替薬として独自の減量薬を提供してきたが、供給が正常化した現在、調剤版への規制強化が同社の事業に逆風となっている。
アナリストは「ノボとの提携が実現すれば、同社の減量薬販売に対する市場の懸念をある程度払拭できるだろう」と述べている。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益:0.06ドル()
・売上高:5.99億ドル 49%増(予想:5.79億ドル)
・EBITDA(調整後):7840万ドル 53%増(予想:6790万ドル)
・加入者数:247万人(予想:277万人)
(10-12月・第4四半期見通し)
・売上高:6.05~6.25億ドル(予想:6.30億ドル)
・EBITDA(調整後):0.55~0.65億ドル(予想:0.74億ドル)
(通期見通し)
・売上高:23.35~23.55億ドル(予想:23.4億ドル)
・EBITDA(調整後):3.07~3.17億ドル(従来:2.95~3.35億ドル)(予想:3.17億ドル)
【企業概要】
ヘルスケア向けのクラウドベースのテクノロジーを設計・構築する。セクシャルヘルス、脱毛・皮膚科、プライマリーケア、ビヘイビアヘルスなどの専門分野におけるケアの為に、独自のウェブサイト、遠隔医療プラットフォーム、電子カルテシステム、薬局との連携で、モバイルファーストのサービスを提供する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース