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AMD、好決算も軟調 高い期待には届かず=米国株個別

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2025年11月5日 23時43分

(NY時間09:41)(日本時間23:41)

AMD<AMD> 247.50(-2.55 -1.02%)

AMD<AMD>が軟調。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。データセンター部門も22%の増収となり、予想も上回っている。第4四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る売上高見通しを示した。

スーCEOは声明で「第3四半期の記録的な業績と第4四半期の力強い見通しは、拡大するコンピュート事業と急速に成長するデータセンターAI事業が成長をけん引していることを示す」と述べた。第4四半期の売上高見通しには中国向けのMi308の出荷分は含まれない。

ただ、株価は売りが優勢。AI期待で高まっていた投資家の期待には届かなかったようだ。第4四半期の売上高見通しの中央値は約96億ドルだが、一部の強気予想には届かなかった。

投資家は、同社がオープンAIやオラクル<ORCL>といった企業とAI向けチップ供給で大型契約を結んだことを受けて、同社株に強気の姿勢を示していた。株価は年初来で2倍超上昇。しかし、今回の見通しは期待していたほど早期の収益拡大には至らない可能性を示唆しているとの受け止めのようだ。

アナリストからは素直にポジティブな評価が出ている。目標株価を279ドルに引き上げたアナリストは「主要指標では予想を上回る好結果の一方、見通しはコンセンサスと比べてまちまちといったところ。来週のアナリスト説明会では、長期的な事業運営モデルについてより詳しい説明があると見込んでいる」と述べた。

別のアナリストは「第3四半期の売上高の大幅な上振れと第4四半期見通しは、インテル<INTC>の決算同様に、PCおよびサーバー向けCPU需要の強さと、市場シェア拡大が主な要因とみられる。また、GPUの生産拡大も依然として予想を上回るペースで進んでいる」と述べている。

(7-9月・第3四半期)

・1株利益(調整後):1.20ドル(予想:1.17ドル)

・売上高:92.5億ドル 36%増(予想:87.4億ドル)

データセンター:43.4億ドル 22%増(予想:41.4億ドル)

ゲーミング:13.0億ドル(予想:11.0億ドル)

クライアント:27.5億ドル 46%増(予想:26.0億ドル)

組み込み:8.57億ドル 7.6%減(予想:8.89億ドル)

・粗利益率(調整後):54%(予想:54%)

・営業利益(調整後):22.4億ドル(予想:21.5億ドル)

・営業利益率(調整後):24%(予想:24.8%)

・研究開発費:21.4億ドル(予想:19.6億ドル)

・設備投資:2.58億ドル(予想:2.20億ドル)

・FCF:15.3億ドル(予想:12.8億ドル)

(10-12月・第4四半期見通し)

・売上高:93~99億ドル(予想:92.1億ドル)

・粗利益率(調整後):約54.5%(予想:54.5%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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