<マ-ケット日報> 2025年11月13日
13日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比218円高の5万1281円だった。前日の米株高を受けながらも指数寄与度の高いSBG株が続落したことで日経平均は小幅高でもみ合う展開。一方、トピックスは本日も着々と水準を切り上げ連日で最高値を更新。市場の実体は一部値ガサ株に影響される日経平均より、トピックスやプライム指数の方に反映されているようだ。これまでAIや半導体関連株に集中していた資金がほどよく分散されてうまい具合に過熱感が緩和されている。
昨日の米国市場は政府機関の閉鎖解除にメドがたったことを好感してダウ平均は4日続伸。連日で最高値を更新した。前日の上院によるつなぎ予算案可決に続き、この日は下院でも可決される見通しとなったことで楽観的な見方が一段と広がった。特に景気への悪影響が薄れたことから内需関連に資金が向かい指数ではダウ平均をより押し上げている。一方、割高感の意識されるハイテク株はやや軟調でナスダック指数は小幅続落となっていた。
さて、東京市場は1ドル=155円台(9カ月ぶり)に達した円安なども材料となってこの日も堅調に推移。5万1000円台を固める動きとなっている。日本でも割高感の意識される一部ハイテク株より、足元好調な業績となっている割安の内需系株式に資金が向かう好循環に突入している。外国人による先物買いも継続しており日米同時株高の図式に変化はない。年内は強気支配のまま推移しそうだ。(ストック・データバンク 編集部)