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ディズニー、決算受け下落 第1四半期は大型の新作映画の公開費用が圧迫=米国株個別

材料
2025年11月13日 23時47分

(NY時間09:46)(日本時間23:46)

ディズニー<DIS> 107.35(-9.30 -7.97%)

ディズニー<DIS>が下落。取引開始前に7-9月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。2026年度のガイダンスも公表し、営業キャッシュフローの見通しは予想を上回っている。

同社は第1四半期について、大型の新作映画の公開費用が業績を圧迫すると述べている。エンターテインメント部門は、26年度序盤に「ストリーミング」「映画」「テレビ」の3つの面で課題を抱えている。

第1四半期のオンライン動画事業の営業利益は3億7500万ドルが予想されており、増益ではあるが市場予想は下回る水準。一方、「ズートピア2」と「アバター:Fire and Ash」の劇場公開に伴う費用が4億ドルの利益押し下げ要因となる見通し。

「アバター」の新作は12月19日公開予定で、第1四半期の決算期末までに興行収入を取り込める期間は僅か数週間となっている。政治広告の減少もテレビ事業に打撃を与える見込み。

スポーツ部門は、ESPNの新ストリーミングサービス開始により追い風を受けるが、放映権料の支払い時期の影響で営業利益の伸びは抑制される見通し。

テーマパーク・クルーズ部門は、第1四半期に新造船やドック整備に関連する1億5000万ドルの費用を計上する予定。

また、26年度の自社株買いを前年度2倍の70億ドルに拡大し、半期配当を1株0.75ドルに引き上げる計画を発表した。

(7-9月・第4四半期)

・1株利益(調整後):1.11ドル(予想:1.07ドル)

・売上高:224.6億ドル 0.5%減(予想:228.3億ドル)

エンターテインメント:102.1億ドル 5.7%減(予想:104.9億ドル)

スポーツ:39.8億ドル 1.7%増(予想:39.8億ドル)

エクスペリエンス:87.7億ドル 6.4%増(予想:88.0億ドル)

・営業利益:34.8億ドル 4.8%減(予想:34.7億ドル)

・ディズニ+加入者数:1億3160万人(予想:1億3008万人)

米国・カナダ:5930万人(予想:5855万人)

海外:7240万人(予想:7123万人)

・Hulu加入者数:6410万人(予想:6246万人)

SVODのみ:5970万人(予想:5876万人)

Live+SVOD:440万人(予想:452万人)

・ディズニー+のユーザーあたり平均売上高(ARPU):8.04ドル(予想:7.70ドル)

・Hulu(SVODのみ)ARPU:12.20ドル(予想:12.16ドル)

・Hulu(Live+SVOD)ARPU:100.02ドル(予想:99.99ドル)

(26年度通期見通し)

・営業キャッシュフロー:190億ドル(予想:168.6億ドル)

・設備投資:90億ドル(予想:78.8億ドル)

・1株利益(調整後):2桁%の増加

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

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