ズーム・コミュニケーション、決算受け上昇 通期の売上高見通しを上方修正=米国株個別
(NY時間09:48)(日本時間23:48)
ズーム・コミュニケーションズ<ZM> 84.21(+5.61 +7.14%)
ズーム・コミュニケーション<ZM>が上昇。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを上方修正している。企業向け製品ラインを拡充する戦略が奏功。
同社は主力のビデオ会議ツールに加え、企業向け電話システムやコンタクトセンターソフトウエアなどの製品ラインを拡充している。9月の年次説明会では、月額12ドルでカスタムAIツールを作成できる機能などを備えたAIアシスタント最新版「AIコンパニオン3.0」を発表した。
ユアンCEOは「AIコンパニオン3.0を発表し、それが広範に採用されつつあることを喜ばしく思う。カスタムAIコンパニオンやAIファーストの顧客体験(CX)プラットフォームの勢いも力強い」と指摘した。
アナリストは「全指標で力強いビート&ガイダンスの引き上げを実施しており、エンタープライズ事業が引き続き最大の強みだ」と評価。
また、別のアナリストは「売上改善と高い利益率が牽引した力強い1株利益の上振れを強調し、見通しは堅実で資本還元も健全だ」と述べている。
(8-10月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.52ドル(予想:1.44ドル)
・売上高:12.3億ドル 4.4%増(予想:12.1億ドル)
企業向け:7.41億ドル(予想:7.32億ドル)
オンライン:4.88億ドル(予想:4.83億ドル)
・FCF:6.14億ドル(予想:4.19億ドル)
・エンタープライズ顧客のTTMネット・ダラー・エクスパンション率:98%(予想:98.3%)
・過去12カ月の売上高が10万ドル超の顧客数:4363件(予想:4362件)
(11-1月・第4四半期予想)
・1株利益(調整後):1.48~1.49ドル(予想:1.45ドル)
・売上高:12.3~12.4億ドル(予想:12.3億ドル)
・営業利益:4.77~4.82億ドル(予想:4.72億ドル)
(26年度通期見通し)
・1株利益(調整後):3.80~3.90ドル(予想:3.81ドル)
・売上高:48.5~48.6億ドル(従来:48.3~48.4億ドル)(予想:48.3億ドル)
・営業利益:19.6億ドル(従来:19.1~19.2億ドル)(予想:19.1億ドル)
・FCF:18.6~18.8億ドル(従来:17.4~17.8億ドル)(予想:17.8億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース