モデルナが下落 3件の特許侵害訴訟の申立てを連邦地裁が退ける=米国株個別
(NY時間09:58)(日本時間23:58)
モデルナ<MRNA> 24.98(-1.01 -3.87%)
モデルナ<MRNA>が下落。新型コロナワクチンの開発に用いたワクチン送達技術を巡り、ノースウェスタン大学が主張する3件の特許侵害訴訟の大半を却下してほしいとの申立てを連邦地裁の判事が退けた。
デラウェア州連邦地裁で11月25日に出された命令によると、アンドリュース判事はノースウェスタン大の1件の特許に関する一部の主張は退けたものの、残りについては、モデルナ側が特許を認識していたこと、そして問題となっているワクチンが特許技術を用いていることを、ノースウェスタン大は十分に示したと述べた。
ノースウェスタン大学は2024年10月に、モデルナのスパイクバックスやRSウイルス向けmResviaを含むその他のmRNAワクチンが、米国特許9216155号、10328026号、8323686号を侵害しているとして提訴している。それに対してモデルナ側は同年12月に、直接侵害、故意侵害、寄与侵害のいずれの主張も不十分として却下を求めていた。
アンドリュース判事は、ワクチン投与方法に関する155号特許の直接侵害については主張が非合理的だとして却下した一方、故意侵害については、同大学が提訴の1年以上前に3件の特許侵害を指摘する書簡をモデルナに送っていたことを根拠に、審理を進める判断を下した。
また、FDA承認を目的としたワクチン試験に関するモデルナ側のセーフハーバー抗弁についても、ノースウェスタン大学が商業目的の試験だったと主張していることから、訴えを退けた。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース