ADP雇用統計、予想外の減少 利下げ期待を裏付け
*ADP雇用統計(11月)22:15
結果 -3.2万人
予想 1.0万人 前回 4.7万人(4.2万人から修正)
先ほど発表の11月のADP雇用統計は予想外の減少となり、企業が2023年初め以来、最大の雇用削減を行い、労働市場の弱さがより深刻化していることを示した。11月の雇用者数は3万2000人減少。過去6カ月のうち4回減少となっている。
市場は来週のFOMCでの利下げをほぼ確実視しているが、その見方を裏付ける内容となった。政府機関閉鎖の影響で米政府が発表する11月の米雇用統計は発表が遅れており、来週のFOMCには間に合わない。そのため、通常以上に市場は注目度を高めていた。
ADPのエコノミストは声明で「雇用は最近不安定で、企業は慎重な消費者と不確実なマクロ環境に耐えている。11月の減速は幅広かったが、その主因は小規模企業の後退だった」と指摘した。
ADPによると、従業員50人未満の企業は12万件の雇用を削減。一方、従業員50人以上の事業所では採用が増加した。
職種別では、専門・ビジネスサービスが最も大きく減少し、次いで情報産業、製造業が続いた。教育・医療サービスでは採用が増加。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース