セールスフォース、歴史的な割安水準だが、ＡＩ懸念で買いえない！＝米国株個別

（NY時間14:04）（日本時間04:04）

セールスフォース<CRM>　237.72（+3.01　+1.28%）

セールスフォース<CRM>が４日続伸。同社株は歴史的な割安水準だが、ＡＩ懸念で投資家は慎重になっているとの指摘も聞かれる。同社株は年初来で約３０％下落し、株価収益率（ＰＥＲ）は１９倍とＩＰＯ以来の割安となっているが、ＡＩによる代替リスクが意識され、同社株に対する投資家のモメンタムは弱い。

同社は今後も２桁成長が見込まれるが、オープンＡＩなどのＡＩネイティブ企業がサービス需要や価格決定力を奪うとの懸念は払拭されていない。

ＳａａＳ全体がＡＩリスクで売られており、大手証券のＳａａＳバスケットは１２％下落。しかし、ＡＩによる悪影響は決算にはまだ表れておらず、今期も売上高は８．８％増、純利益は１１％の増益が見込まれている。

アナリストは「ＳａａＳ株はファンダメンタルに対して３０－４０％割安だ」とし、アナリストの平均目標株価３２５ドルは現値から約４０％の上昇余地を示す。

ただし、ＡＩ時代における同社の競争力証明には時間がかかるとの見方が多いのも事実。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース