話題株ピックアップ【昼刊】:コスモス薬品、レーザーテク、大日印
■コスモス薬品 <3349> 7,752円 +338 円 (+4.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位
コスモス薬品<3349>が大幅高となっている。同社は8日、11月度の月次営業速報を公表。既存店売上高は前年同月比6.5%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されているようだ。なお、全店ベースの売上高は同11.8%増だった。
■レーザーテック <6920> 32,510円 +750 円 (+2.4%) 11:30現在
レーザーテック<6920>が反発している。8日の米株式市場で主要な関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が約1カ月ぶりに最高値を更新したことに加えて、8日の取引終了後に次世代に向けた最先端半導体用マスクブランクス(パターニングされる前のフォトマスク製造用基板)欠陥検査装置/レビュー装置の新製品を発表したことが好感されている。新製品の「MAGICSシリーズM9750/M9751」は、EUV用マスクブランクスと、マスクブランクスを作る前のガラス基板であるサブストレートの欠陥検査に対して高い検出感度を実現したのが特徴。同社によると、既に多くの引き合いを受けており、複数台の納入が決定しているとしている。
■大日本印刷 <7912> 2,648.5円 +58.5 円 (+2.3%) 11:30現在
大日本印刷<7912>が堅調推移。同社は9日、半導体の回路パターン形成に使用するナノインプリントリソグラフィー(NIL)向けに1.4ナノメートル(ナノは10億分の1)世代相当のロジック半導体にも対応可能な回路線幅10ナノメートルのテンプレートを開発したと発表した。製造コストの削減と環境負荷の低減を両立し、NAND型フラッシュメモリーや最先端ロジック半導体の微細化ニーズに対応する。半導体市場向け新製品の収益貢献の期待に加え、直近で国内証券会社による目標株価引き上げに動きがあったことも相まって、買いを誘う格好となった。EUV(極端紫外線)リソグラフィーの一部工程の置き換え需要や、EUVリソグラフィーの生産プロセスを持たない顧客のニーズに対応。従来のArF(フッ化アルゴン)液浸やEUVなどの露光工程と比較し、電力消費量を約10分の1に抑えることができるという。大日印は2027年の量産開始を目指し、30年度にNILにおいて40億円の売り上げ増加を目指す。
■ホギメディカル <3593> 5,810円 +110 円 (+1.9%) 11:30現在
ホギメディカル<3593>が一時6000円台に乗せ、上場来高値を更新した。米ブルームバーグ通信が8日夜、「医療器具メーカーホギメディカルの買収で米カーライル・グループが最有力候補に浮上したことが8日に分かった」と報じた。このほど実施された2次入札において、カーライルや複数のプライベートエクイティー投資会社が応札し、価格などの条件でカーライルが上回ったとしている。報道を受けて思惑的な資金がホギメデに流入した。ホギメデは9日、報道を受けてコメントを開示。「非公開化の検討を含めた企業価値向上に向けた様々な戦略的選択肢を継続的に検討しているが、現時点で決定した事実はない」としている。
■アミューズ <4301> 1,818円 +34 円 (+1.9%) 11:30現在
アミューズ<4301>が続伸している。8日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、光通信<9435>グループの光通信の株式保有割合が5.01%と新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は12月1日となっている。
■新電元工業 <6844> 3,350円 +60 円 (+1.8%) 11:30現在
新電元工業<6844>が続伸している。8日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、26年3月期第3四半期に投資有価証券売却益約23億円を特別利益として計上する見込みだと発表したことが好感されている。25年12月末までの売却を予定しており、売却結果は速やかに開示するとしている。
■モリタホールディングス <6455> 2,680円 +23 円 (+0.9%) 11:30現在
モリタホールディングス<6455>は新値圏で強調展開をみせている。同社は消防ポンプ車最大手。10月に発表した上期(4~9月)連結決算は売上高が471億8700万円(前年同期比10.7%増)、営業利益が51億3600万円(同23.1%増)だった。国内売り上げが堅調に推移し全体を押し上げた。好決算を受けた買いで株価は上昇基調を維持し、11月下旬には2018年高値(2637円)を上回り上場来高値を更新。その後も足もと上値指向の動きを継続している。
■ウイン・パートナーズ <3183> 1,294円 +4 円 (+0.3%) 11:30現在
ウイン・パートナーズ<3183>がしっかり。8日の取引終了後、子会社ウイン・インターナショナルが、医療DXシステムのサービス開発・提供を行うHITOTSU(東京都渋谷区)から医療機器・資産をクラウド上で効率的に管理する「HITOTSU Asset」事業を来年4月1日付で譲受すると発表しており、好材料視されている。今回譲受する「HITOTSU Asset」事業は、クラウド型の医療機器・資産管理システムで、病院施設内のあらゆる機器・資産を一括管理・情報共有し、医療現場のDX推進と業務効率化に資するサービス。ウインPグループに同事業が加わることで、医療現場の多様なニーズに応える体制の強化につながると期待されている、なお、26年3月期業績への影響は軽微としている。
■ソラコム <147A> 1,106円 +2 円 (+0.2%) 11:30現在
ソラコム<147A>が3日続伸している。この日、IoTプラットフォーム「SORACOM」が、ホンダ<7267>が開発したモビリティロボット「UNI-ONE」のデータ通信基盤として採用されたと発表しており、好材料視されている。「UNI-ONE」は、座ったまま体重移動するだけで歩行するように移動でき、両手が自由に使える着座型のモビリティロボット。「SORACOM」の採用により、搭載されたECU(電子制御ユニット)から、バッテリーの充電状況や位置情報、速度、センサー情報などを取得し、サービス向上やメンテナンス、性能や運転行動の分析に活用する。また、「UNI-ONE」の機能追加や改善などファームウェアのリモートアップデートにも「SORACOM」が安定した配信基盤を提供しているという。
■TOA <6809> 1,552円 -115 円 (-6.9%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位
TOA<6809>は急反落している。8日の取引終了後、自社株400万株を処分するとともに、需要状況に応じた上限60万株のオーバーアロットメントによる新株発行・売り出しを行うと発表しており、需給悪化を警戒した売りがかさんでいる。処分価格は12月16日から22日までのいずれかの日に決める。TOAは手取り概算で最大72億5423万円を調達し、開発資金や本社改修工事、統合基幹システムの更新のための費用に充てる。処分後の自社株数は4万649株となる。
■テーオーシー <8841> 850円 -18 円 (-2.1%) 11:30現在
テーオーシー<8841>が反落している。8日の取引終了後、12月4日に同社のネットワークが第三者による不正アクセスを受けたことを確認したと発表しており、嫌気されている。同社では現在、外部の専門家とも連携してインシデントの範囲調査や復旧措置の実施、影響を受けた情報の確認を迅速に進めているとしており、業績予想に及ぼす影響についても精査中としている。
■江崎グリコ <2206> 5,361円 -3 円 (-0.1%) 11:30現在
江崎グリコ<2206>は小動き。8日取引終了後、「ポッキーチョコレート」「ポッキー極細」を含むチョコレート製品20品目について、本来の風味と異なる商品の流通が判明したため自主回収すると発表した。主原料のカカオ豆を貯蔵していた物流倉庫の改修工事の際に、暫定的にカカオ豆と香辛料を同一場所で保管したことで香辛料の香りがカカオ豆に移ったという。食べても安全性に問題はないとしている。
■情報戦略テクノロジー <155A> 1,501円 +159 円 (+11.9%) 11:30現在
情報戦略テクノロジー<155A>が大幅続伸、11月27日に上場来高値1750円を形成後は利益確定を優先したポジション調整の売りに押されてきたが、目先波動転換の様相をみせている。DXの総合商社を目標に掲げ顧客ニーズへの対応力の高さで需要を開拓し、このビジネスモデルを評価した実需の買いが7月下旬を境に波状的に流入している。また、自社株買いなどにも積極的で品薄感から株価上昇に拍車がかかった。業績は好調で、25年12月期は連結決算移行で単純比較はできないものの、売上高・利益ともに過去最高更新基調に変化はない。大手企業を主要顧客にDX内製支援ビジネスを手掛けるが、優秀なエンジニアを抱え、ITコンサルティングからシステム構築に至るまで一気通貫で提供できる強みを前面に押し出している。株式需給面では買い残の増加が頭打ちとなる一方、信用売り残が漸増傾向にあり、直近信用倍率は1.5倍までタイト化している。他方、日証金の貸借倍率は8日現在で0.45倍と売り長、11月下旬から貸株注意喚起の対象となっており、直近は株価が跳ねやすい需給バランスとなっている。
■学情 <2301> 1,762円 +144 円 (+8.9%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
学情<2301>は物色人気を集めている。8日取引終了後、26年10月期単独業績予想について売上高を133億円(前期比20.7%増)、営業利益を32億5000万円(同39.3%増)と発表した。2期ぶり最高益更新の見込み。配当予想も75円(前期67円)とした。これが好感されている。同時に発表した25年10月期決算は売上高が110億1900万円(前の期比2.7%増)だった一方、営業利益は23億3200万円(同12.2%減)となった。構造的な人手不足を背景とした若手人材への需要拡大が追い風に働いた。ただ、戦略的成長投資の強化により利益は押し下げられた。
■ブライトパス・バイオ <4594> 56円 +4 円 (+7.7%) 11:30現在
ブライトパス・バイオ<4594>は大幅続伸。8日取引終了後、開発パイプラインBP1209(完全個別化ネオアンチゲン・ワクチン)に関連する特許出願について、特許庁から特許査定の通知を受けたと発表した。完全個別化がん治療用ネオアンチゲン・ワクチンBP1209を構成するリンカー技術に関するものという。これが材料視されている。
■デルタフライ <4598> 601円 +100 円 (+20.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
Delta-Fly Pharma<4598>がストップ高カイ気配。8日の取引終了後に、米国で臨床試験を実施中の「DFP-10917」に関連する開発パイプラインの治験最新情報を発表。急性骨髄性白血病患者を対象に実施中のDFP-10917単剤の臨床第3相比較試験は中間解析に必要なデータがそろったことから、安全性独立委員会へデータを提出したとしており、進捗状況を好感した買いが入っているようだ。また、「DFP-10917」のPED(ポリエチレングリコール)誘導体である「DFP-14927」に関しては、膵臓がん患者を対象に拡大臨床試験を実施する予定としている。
●ストップ高銘柄
ヒーハイスト <6433> 866円 +150 円 (+21.0%) ストップ高 11:30現在
日本ナレッジ <5252> 555円 +80 円 (+16.8%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
⇒⇒ 株探15周年記念キャンペーン開催中!【12月19日まで】
⇒⇒ 株探プレミアムが最大3ヵ月無料!詳細はこちら
株探ニュース