ＦＭＣ、アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ＝米国株個別

（NY時間10:31）（日本時間00:31）

ＦＭＣ<FMC>　13.00（-0.10　-0.79%）

殺虫剤など農業化学のＦＭＣ<FMC>が軟調。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を従来の１６ドルから１３ドルに引き下げた。２６年の利ざや圧迫を懸念している。

同社は南米で競争が激化する中、市場シェアが喪失し、利益も圧迫されている。同社には革新的な製品群があるものの、新製品の市場浸透には時間がかかり、規制承認の取得や既存製品の市場シェア防衛が必要となると指摘。

同アナリストは、ＥＢＩＴＤＡやレバレッジは２７年に改善を予想する一方、２６年には事業ポートフォリオの見直しやバランスシート再構築など、基盤的な改革が必要になるとし、近い将来の収益性に慎重姿勢を示した。

【企業概要】

食糧・飼料・繊維・燃料の生産者を支援する農業化学ソリューションを開発する。米国・欧州・アジア等で、生物学的製剤、作物栄養学、デジタル、精密農業を含む作物保護ソリューションにより、環境の変化に適応した除草剤・殺虫剤・殺菌剤等の製造・販売、有効成分・製品処方・先駆的技術の発見に取り組む。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース