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話題株ピックアップ【夕刊】(1):三井物、トライアル、モノタロウ

注目
2025年12月11日 15時43分

■三井物産 <8031>  4,543円  +210 円 (+4.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

三井物産<8031>が大幅高で4連騰。きょうは伊藤忠商事<8001>や住友商事<8053>など総合商社大手に高い銘柄が目立つ。ハイテク系の主力銘柄に売りが目立つなか、バリュー株に位置付けられる商社株に足もとで資金シフトがみられる。実際、総合商社大手は“バフェット効果”で株価水準を大きく切り上げた経緯もあり、現状でPBRなどに割安感は伴わないのだが、世界的なインフレ警戒の中で貴金属及び銅やレアアースなどを含めたコモディティー市況の上昇が、収益機会を高める背景として注目されている。三井物や住友商は最高値街道を走っているが、このほか伊藤忠もきょうは約1カ月ぶりに上場来高値を更新した。

■トライアル <141A>  2,594円  +110 円 (+4.4%)  本日終値

トライアルホールディングス<141A>は3日続伸。10日取引終了後、11月度の「月次売上高速報(小売)」を発表した。既存店売上高は前年同月比5.5%増と2カ月連続でプラス、全店ベースでは同13.7%増となった。小型フォーマット「TRIAL GO」の都内初出店や新フォーマット「トライアル西友」の1号店オープンなど、新規出店に取り組んだことが奏功した。土日祝日が前年同月と比較して2日多かったことも寄与した。これが好感された。

■マクセル <6810>  2,417円  +97 円 (+4.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

マクセル<6810>が4連騰で年初来高値を更新した。モルガン・スタンレーMUFG証券が10日、マクセルの目標株価を従来の2500円から2800円に増額修正した。投資判断は「オーバーウェート」を継続する。電池を中心に事業展開するエネルギーセグメントが中期の業績とROE(自己資本利益率)のドライバーになると指摘。事業ポートフォリオ改革の成果から、中計最終年度となる27年3月期の業績目標の達成を予想するとともに、現中計の目標達成が視野に入れば、全固体電池をはじめとする中期の成長を評価する局面に入ると想定する。

■MonotaRO <3064>  2,265円  +87 円 (+4.0%)  本日終値

MonotaRO<3064>は4日ぶり反発。10日取引終了後、11月度の月次業績を発表した。売上高は前年同月比19.9%増と、プラス基調を維持した。これが好感された。

■テクセンドフォトマスク <429A>  3,105円  +100 円 (+3.3%)  本日終値

テクセンドフォトマスク<429A>が急反発した。半導体メーカー向けにフォトマスク製品を供給する米国の競合企業フォトロニクス<PLAB>が現地時間10日、25年10月期の決算を発表した。売上高は前の期比2.0%減の8億4929万ドル、営業利益は同6.0%減の2億816万ドルとなり、8~10月期も減収・営業減益となった。ただ8~10月期の業績はガイダンスを上振れして着地したとあって、同日の米株式市場でフォトロニクスの株価は45%高と急騰劇を演じている。競合企業の決算内容と強い株価の反応を受け、テクセンドの業績が底堅いものとなるとの連想が広がり、物色意欲が高まったようだ。

■TOPPAN <7911>  4,989円  +154 円 (+3.2%)  本日終値

TOPPANホールディングス<7911>は大幅高で4連騰。11月28日につけた上場来高値を更新している。同社は10日に開催したエレクトロニクス系セグメント事業戦略説明会の資料をホームページ上で公表。2030年度に同事業の売上高で3500億円、うち半導体で2700億円を目指す。テクセンドフォトマスク<429A>を除いた25年度計画に対し事業全体で2.7倍、半導体で3.2倍へトップラインを拡大する見込みとなっており、成長を期待した買いが流入している。LSIチップの高速化や多機能化を可能にする高密度半導体パッケージ基板「FC-BGAサブストレート」でAIを中心としたハイエンド市場に注力するほか、次世代半導体パッケージの事業立ち上げ・スケール化を進める。なお、TOPPANは11日、大矢諭専務執行役員COO(最高執行責任者)が26年4月1日付で社長に昇格する人事を発表している。麿秀晴社長CEO(最高経営責任者)は代表権を持つ会長に就任する。

■芝浦メカトロニクス <6590>  17,910円  +530 円 (+3.1%)  本日終値

芝浦メカトロニクス<6590>が3日ぶりに反発した。同社は11日、次世代半導体パッケージ向けのパネル用ウェットスピン装置を開発したと発表。今後の収益貢献を期待した買いが株価の支えとなったようだ。多様な材料に対して高度な洗浄・エッチング技術が必要となる次世代半導体パッケージの製造工程において、大型パネル向けに展開することを目的として開発した装置で、サーバーや生成AIに使用されるGPU(画像処理半導体)の「2.XD製品」を製造する際、大型の角型ワークに対し高度かつ高性能なウェット処理を実現。開発から研究までカバーする柔軟なユニット構築と、量産展開に対応できる点なども特長とする。

■良品計画 <7453>  3,041円  +52.5 円 (+1.8%)  本日終値

良品計画<7453>は4日続伸。同社は10日、11月度の海外月次売上概況(速報)を公表。中国大陸の直営既存店とオンラインストアをあわせた売上高は前年同月比16.3%増となり、中国政府が日本への強硬な姿勢を強めているなかでも2ケタのプラスを維持したことが好感されたようだ。なお、直営既存店とオンラインストアをあわせた売上高の地域別では、中国大陸を含めた東アジア事業が同17.9%増、東南アジア・オセアニア事業が同12.6%増、欧米事業が同14.7%増となっている。

■豊田自動織機 <6201>  17,710円  +20 円 (+0.1%)  本日終値

豊田自動織機<6201>が4日続伸。アクティビストとして知られる米エリオット・インベストメント・マネジメントが豊田織の株式について、新たに5%を超えて保有していることが10日の取引終了後、明らかとなり、思惑視した買いが入った。同日に関東財務局に提出された大量保有報告書によると、エリオットの保有割合は5.01%。報告義務発生日は3日。保有目的は投資で、状況に応じて議論や重要提案行為などを行うとしている。トヨタ自動車<7203>陣営は豊田織に対して非公開化を目的としたTOB(株式公開買い付け)を実施する計画。買い付け開始は来年2月以降となる見通しだ。

■スカパーJ <9412>  2,104円  +2 円 (+0.1%)  本日終値

スカパーJSATホールディングス<9412>が堅調推移。SBI証券は10日、スカパーJの目標株価を1680円から2480円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続する。宇宙事業では低軌道地球観測衛星コンステレーションの打ち上げが開始されると想定されるなかで、衛星運用・サービス提供に伴う収益拡大が持続的な増収ドライバーになるとの見方を示す。メディア事業ではデジタルシフトの進展や費用構造改革の効果が表れるとみる。同証券はスカパーJの27年3月期営業利益予想を従来の321億7100万円から360億5700万円に引き上げた。

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