IEA月報 石油余剰幅が縮小へ OPECプラスの生産減で
国際エネルギー機関(IEA)は最新の月報で、OPECプラスの産油量減少で石油市場の余剰が縮小するとの見通しを示した。ただ、依然として大幅な供給余剰が見通しを不透明にしていると述べた。
世界の石油供給量の増加幅については、2025年は日量300万バレル、26年は同240万バレルと予想し、従来の310万バレル、250万バレルから下方修正した。
11月の供給は、過去最高だった9月に比べ日量150万バレル減少した。クウェートとカザフスタンでの予想外の供給停止に加え、ロシアとベネズエラに対する制裁によって買い手の需要が抑えられ、OPECプラスの産油量が落ち込んだ。
ロシアの原油供給量は11月に減少し、輸出収入は22年のウクライナ侵攻以降で最低水準となった。ベネズエラの産油量も米国との緊張が高まる中で減少した。一方、イランの輸出は米国の圧力にもかかわらず横ばいだった。
11月のOPECプラス全体の産油量は日量35万バレル減少した。非加盟国の供給も、季節要因によるバイオ燃料の減少やブラジルの油田保守作業により、26万バレル減少した。
世界の原油供給の約半分を担うOPECプラスは、26年1-3月期に増産しないことで合意。25年と26年はいずれも日量130万バレルの供給を増やす見通しで、非加盟産油国はそれぞれ170万バレル、120万バレル増産すると予測されている。
一方、景気の回復と貿易摩擦の緩和を背景に、世界の需要増加見通しは25年が日量83万バレル、26年が86万バレルとし、従来予想の78.8万バレル、77万バレルから引き上げた。原油価格の下落やドル安も需要を押し上げる要因になるとしている。
株探ニュース