ディズニー、オープンＡＩの動画サービスにキャラクター提供　１０億ドル出資＝米国株個別

（NY時間13:47）（日本時間03:47）

ディズニー<DIS>　110.54（+1.71　+1.57%）

ディズニー<DIS>は、ミッキーマウスなどの代表的キャラクターをオープンＡＩにライセンス供与し、同社の動画プラットフォーム「Ｓｏｒａ」で利用できるようにする。また、オープンＡＩに対して１０億ドルを出資する事でも合意した。

発表によるとライセンス契約の期間は３年間。ディズニー、マーベル、ピクサー、スター・ウォーズのアニメやキャラクターのライブラリーを使い、Ｓｏｒａ上で動画を生成できるようになる。ただ、俳優の容姿や声などの権利は含まれていない。このため、動画に「トイ・ストーリー」のウッディを登場させることは可能でも、同キャラクターを演じた俳優トム・ハンクスの声を使用することはできない。

今回の取り決めの一環として、ディズニーはオープンＡＩの主要顧客となり、同社のツールを使って新たな製品や体験を構築し、社内向けにはチャットＧＰＴを導入する。また、ディズニーはオープンＡＩの追加株式を取得するオプションも持つ。

ディズニーのアイガーＣＥＯは声明で「ＡＩの急速な進歩でわれわれの業界は重要な局面を迎えている。オープンＡＩとの協業を通じ、クリエーターと作品を尊重・保護しつつ、生成ＡＩを活用してわれわれのストーリーテリングの幅を慎重かつ責任を持って広げていく」と述べた。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース