米国株高を受けて買い戻しの動きへ/日経225・本日の想定レンジ
[本日の想定レンジ]11日のNYダウは646.26ドル高の48704.01ドル、ナスダック総合指数は60.30pt安の23593.86pt、シカゴ日経225先物(12月限)は大阪日中比760円高の50890円だった。本日は前日の下げの反動や、米半導体大手ブロードコムの好決算を受けた時間外取引での株価上昇などを映して買い戻しの動きが先行して始まりそうだ。前日は人工知能(AI)の巨額投資に対する懸念から半導体関連株などを中心に売られ、日経平均は一時5万円の大台を割り込んだ。ローソク足は5営業日連続して陰線を形成し、下げに転じた5日移動平均線(50496円)を割り込み、地合いの悪化を示唆する形となった。注目されたブロードコムの決算は、AI向けデータセンター向け機器の需要が利益成長を押し上げるとの見通しを示し、2025年11月-26年1月期の売上高予想は約191億ドルと市場予想(約185億ドル)を上回った。これを受け、時間外取引でブロードコム株は3%超上昇しているため、買い安心感につながりそうだ。ただ、投資家は来週後半からの日銀の金融政策決定会合の結果を見定めたいとのスタンスでいるため、買い戻しの動きが一巡すれば、再び様子見姿勢が強まる可能性はある。上値のめどは、心理的な節目の51000円、11月11日の高値(51513円)や心理的な節目の52000円、下値のめどは、心理的な節目の50000円や49000円、11月19日の安値(48235円)などが挙げられる。
[予想レンジ]上限51000円-下限50000円
《SK》