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話題株ピックアップ【夕刊】(2):SBG、井関農、サムコ

注目
2025年12月12日 15時48分

■ソフトバンクグループ <9984>  17,895円  +670 円 (+3.9%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が3日ぶり急反発に転じた。前日の米国株市場ではトランプ米政権肝いりの大規模AIインフラ計画「スターゲート」で、同社と連携する米オラクル<ORCL>が一時16%超の波乱安に見舞われたが、これはオラクル株の時間外取引での急落で事前に織り込みが進んでおり、影響は限定的とみられる。きょう日本時間早朝に発表された米ブロードコム<AVGO>の決算は売上高・利益ともに事前予想を上回る内容で、時間外取引で買いが先行したが、その後に急速に軟化するなど荒れた動きで、東京市場でもAI・半導体関連株に対するセンチメントが目まぐるしく振れている。特に同社株はAI関連の代表的な銘柄で、日経平均への影響度の高い銘柄でもあるだけに、足もとの値動きにマーケットの視線が集中している。

■井関農機 <6310>  1,870円  +64 円 (+3.5%)  本日終値

井関農機<6310>が反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で「コメの価格高騰で国内の農業機械販売が伸びている」と報じられており、業績への貢献を期待した買いが入ったようだ。記事によると、経営難の中で一息つけた農家が買い替えに動いたためとしており、日本農業機械工業会の「日農工統計」でもトラクターや耕運機、田植え機、コンバインといった農業機械の国内出荷額は25年1~10月実績で2279億700万円(前年同期比19.1%増)となり、24年通年実績の2229億6700万円を上回っている。

■サムコ <6387>  4,110円  +130 円 (+3.3%)  本日終値

サムコ<6387>は反発。11日取引終了後、第1四半期(8~10月)単独決算を発表。売上高は15億2600万円(前年同期比19.6%増)、営業利益は1億5100万円(同29.7%増)だった。堅調なAI関連投資が引き続き追い風となった。これを評価した買いが入った。

■ハイレックス <7279>  2,996円  +94 円 (+3.2%)  本日終値

ハイレックスコーポレーション<7279>が後場上げ幅を拡大。12日正午ごろ、25年10月期の連結決算の発表にあわせて、26年10月期の連結業績予想を発表した。売上高予想を4010億円(前期比31.9%増)、経常利益予想を65億円(同10.6%減)、最終利益予想を285億円(同3.4倍)とし、年間配当予想は中間53円50銭、期末26円50銭の合計80円(前期は46円)とした。大幅な最終増益と配当増額の見通しを好感した買いが優勢になった。11月4日に三井金属<5706>から株式を取得し子会社化したハイレックスアクト(旧三井金属アクト)の負ののれん250億円の計上を織り込む。配当予想は普通配当を中間・期末それぞれ前期から3円50銭増額したほか、中間配当予想に創立80周年の記念配当27円を加える。25年10月期は売上高が3041億2300万円(前の期比1.4%減)、経常利益が72億7200万円(同2.7倍)、最終利益が84億1900万円(同4.3倍)になった。北米・欧州の主要顧客の減産で売上高が前の期を下回ったものの、北米や中国、アジアの拠点の閉鎖及び縮小を含むグローバルでの生産体制の適正化や前期に北米子会社で発生した一過性の生産設備トラブルの解消などが利益を押し上げたほか、政策保有株式の売却益も計上した。また、同時に株主提案を受けた社外取締役1人と社外監査役1人の解任及び剰余金処分、買収防衛策廃止についていずれも反対する立場を表明した。

■平田機工 <6258>  2,361円  +73 円 (+3.2%)  本日終値

平田機工<6258>が大幅高で4日ぶりに反発。11日の取引終了後に、北米の顧客から内燃系自動車のトランスミッション組み立て設備を受注したと発表したことが好感された。受注金額は約80億円で、工事の進捗に応じて26年3月期及び27年3月期以降に順次売り上げ計上される予定としている。

■青山財産ネットワークス <8929>  1,691円  +46 円 (+2.8%)  本日終値

青山財産ネットワークス<8929>が反発。11日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、最終利益を24億5000万円から25億5000万円(前期比5.0%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を31円から33円へ引き上げ年間配当予想を53円(前期46円)としたことが好感された。第4四半期に取得した東京・赤坂見附の不動産をADVANTAGE CLUBとして販売することを検討していたが、12月中に公表予定の税制改正大綱の詳細が判明するまで販売を延期したことで、売上高は470億円から420億円(同7.9%減)へ下方修正した。ただ、利益率の高いコンサルティングの売上高が大幅に増加する見込みであることから、売上総利益が計画を上回る見通し。更に、金融費用や法人税等が計画を下回る見通しであることから、最終利益を上方修正した。

■MTG <7806>  4,765円  +75 円 (+1.6%)  本日終値

MTG<7806>が4日ぶりに反発。11日、米ディメンション6フィットネスとの日本国内における独占販売契約に基づく「Nike Strength」ブランドのトレーニング機器の販売を同日から始めると発表しており、事業の進展を材料視した買いが集まった。同ブランドのトレーニング機器はMTGのECサイトで販売している。

■センコーHD <9069>  1,866円  +26 円 (+1.4%)  本日終値

センコーグループホールディングス<9069>は続伸。11日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で米国の投資顧問会社ダルトン・インベストメンツによる株式保有割合が6.10%から7.10%に上昇したことが判明したことを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は、株価が過小評価されており魅力的な投資機会であると考えて長期的に保有することとしており、またコーポレートガバナンスや取締役会の構成、経営、事業、財務状況及び戦略に関して建設的な対話を求めていく可能性があるとしている。なお、報告義務発生日は12月4日としている。

■三井ハイテック <6966>  782円  -40 円 (-4.9%)  本日終値  東証プライム 下落率8位

三井ハイテック<6966>は続落。11日取引終了後に発表した第3四半期累計(2~10月)連結決算は、売上高が1629億8100万円(前年同期比3.0%増)、営業利益が92億2900万円(同19.5%減)だった。電動車向け駆動・発電用モーターコアの堅調な需要が寄与し増収を確保。一方、利益面では車載・情報端末向け製品の受注減や先行投資が響いた。これが嫌気された。

■リバーエレテック <6666>  533円  +80 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値

リバーエレテック<6666>はストップ高。11日取引終了後、生成AIの普及に伴い急速に拡大するデータセンター市場に向けて、次世代高速通信に不可欠な超低位相ノイズ・低ジッタ水晶発振器「KCRO-05」を開発し、量産化に向けた体制を整備すると発表した。同製品は独自の特許技術を応用した戦略製品群の第4弾。来期(27年3月期)から本格的な量産出荷を開始し、顧客の需要拡大にあわせて順次生産能力を拡大していく見通し。これが材料視された。

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